フォルクスワーゲン グループ ジャパンは11月22日、ミッドサイズ・セダン&ステーションワゴン「Passat」 の装備および内外装を向上させ、同日より全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーにて販売を開始した。

「Passat」は、現在の日本において購入できるフォルクスワーゲン唯一のセダンである。敢えていまセダンに乗るということは、その形状と歴史から感じさせるエレガンスやフォーマルな雰囲気が際立つというものではないだろうか。一方、そんなセダンのルーフを後方に延長し、トランクリッドとつないだ形態が本来のステーションワゴンと呼ばれる車型である。商用車として設計されたライトバンを乗用に改変したものでは決してない。そういう意味では、Passat Variantは正当派のステーションワゴンと言えるだろう。

2015年に登場した現行型 Passat は、全長を先代から維持したまま、ホイールベースを80mmも延長し、代わりにオーバーハングが切り詰められたことによって、よりセダンとしての資質が磨かれたスタイルとなった。筆者が先日お話を聞いた Passat オーナーは、駐車場に停めてある自分の愛車に近づくとき、毎回「カッコ良いクルマがある」と思って密かに自尊心がくすぐられるそうだ。また、フォルクスワーゲンのフラッグシップということで、最先端の安全技術がいち早く導入されているのも Passat の魅力だろう。歩行者の検知にも対応したプリクラッシュ・ブレーキ・システム"Front Assist"をはじめ、車線変更時に後方から近づくクルマを検出すると自動的にステアリングを補正してくれる"Side Assist Plus"や、後退時に衝突の危険があれば自動的にブレーキを作動させるリヤトラフィックアラートなど、まさに360度全方位に向けた様々な安全機能が全車に標準で装備されているのだ。


今回新たに設定された「TSI Eleganceline(エレガンスライン)」は、パワーテールゲート(両手が荷物で塞がっているときなど、足でセンサーを反応させて自動的に開けることが可能な"Easy Open"機能付)や、LEDヘッドライト、ドライビングプロファイル機能などが標準装備となり、電動格納式リモコンドアミラーは助手席側にメモリーおよびリバース連動機能が付く。インテリアでは、シートがアルカンターラ&レザーシート(シートヒーター付)にアップグレードされ、マルチファンクションインジケーターもフルカラーに。エクステリアでは各部にクロームが追加されている。また、オプションでモバイルオンラインサービス"Volkswagen Car-Net"が新たに設定されるなど、さらなる装備の追加と質感の向上が施されることになった。




以上のような装備の充実に対し、価格は Passat TSI Eleganceline が379万9,000円、 Passat Variant TSI Elegancelineが399万9,000円と、従来のTSI Comfortlineからわずかなアップに留まっている。



また、これに合わせて上級グレードの「TSI Highline」でも装備の充実が図られた。ヘッドライトはLEDが標準に、フレッシュエアフィルターはアレルゲン除去機能付きに、そしてホイールが従来の17インチから18インチとなり、さらに新たなオプションとして、様々な先進技術(デジタルメータークラスター"Active Info Display"、駐車支援システム"Park Assist"、ダイナミックライトアシスト、アラウンドビューカメラ"Area View"、電子制御式ディファレンシャルロック"XDS")を搭載できる"テクノロジーパッケージ"が設定された。価格は、Passat TSI Highlineが443万9,000円、Passat Variant TSI Highlineが463万9,000円となっている。



パワートレインはいずれも、1.4リッターの排気量から最高出力150psと最大トルク25.5kgmを発揮する直列4気筒直噴インタークーラー付ターボ「TSI」エンジンと、スムーズで効率的な変速を行うデュアルクラッチ式7速「DSG」トランスミッションの組み合わせ。少ない排気量でミドルクラスの車体を十分快活に走らせ、燃費はJC08モードで20.4km/Lを達成している。おまけに毎年納める自動車税はコンパクトカー並み...なんてことまで口にするのはエレガンスに欠けるので慎むべきだろう。

ハッチバックやミニバンと過ごしたこれまでの生活から次のライフステージに進むとき、新しいPassat ならきっとそれを豊かでエレガントなものにしてくれるはずだ。是非お近くのフォルクスワーゲン正規ディーラーで、実車に触れてその質感や乗り味を確かめていただきたい。


フォルクスワーゲン公式サイト
http://www.volkswagen.co.jp/