元ポルシェCEO、マイクロ波点火が内燃エンジンを救えると語る
MWI(マイクロ・ウェーブ・イグニション)という会社によると、ガソリン・エンジンは我々の未来においてまだ役割が残っているらしい。このドイツのスタートアップ企業は、同社が開発を試みているテクノロジーから直接その社名を得ている。従来のスパークプラグを使用して燃料に点火するのではなく、点火にパルスマイクロ波を使うというのだ。これによってより低い温度で燃料を燃やすことができ、ガソリンの消費を最高30%、排出ガスを80%削減できるとMWIは語っている。

このような新奇のアイデアに懐疑的になるのは当然だが、同社にはポルシェの元CEOヴェンデリン・ヴィーデキング氏という具体的な支持者がいるため、我々はこのアイデアを真剣に受け止める気になれる。同氏は1993年から2009年までポルシェを率い、任期中に同社をSUVの世界に導いた。つまり、ポルシェを今日のように利益を生む会社にした立役者ということだ。

自動車メディア『Automotive News』の記事によると、ヴィーデキング氏はこのテクノロジーについて「MWIが巨大な市場潜在力を持つ破壊的革新であることを私は確信しています」と語っている。ヴィーデキング氏は他の数人の投資家と肩を並べ、およそ20%のMWIの株式を保有している。

MWIがそのテクノロジーについて断言している数字は、間違いなく世間を驚かせるのに十分だ。排出ガスを80%も削減できれば、従来の燃焼エンジンに新たな息吹を吹き込み、電動化への推進を遅らせることもできるかもしれない。MWIはさらに、このテクノロジーは白紙の状態からの再設計を必要とするのではなく、現存のエンジン・アーキテクチャに統合できると語っている。

このテクノロジーは、ガソリンやディーゼル・エンジンの未来へ向けた興味深い可能性の1つと考えられる。マツダがガソリン・エンジンの開発に没頭し、新型「マツダ3」の「SKYACTIVE-X(スカイアクティブ エックス)」エンジンを作り上げたように、多くの人はいまだに燃焼エンジンという分野にしっかりと根付いている。MWIの技術が市販車に導入可能と判断されるか、あるいは自動車メーカーが独自にこれを模倣した技術を開発するかは、今後持久戦となりそうだ。



By ZAC PALMER
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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