Concept cars that should have been built
先ほどお届けした前編に続き、Autoblog編集部が「これは市販化してほしかった!」と思うコンセプトカーを振り返る。

Concept cars that should have been built
フォード「021C」(1999年)
フォード 021Cを手掛けたプロダクト・デザイナーのマーク・ニューソン氏は、1999年の東京モーターショーで同コンセプトが公開された際、「子供たちにクルマを描くようにお願いしたら、彼らはこのような物を描くでしょう」と説明した。

市販化は一切目的とせず、そのデザイン・スタディは、21世紀のクルマが必要最小限の要素まで、徹底的にそぎ落としたらどうなるかを示していた。とはいうものの、このコンセプトカーは過度に質素でもなければ、みすぼらしいほど安っぽくもなく、時代遅れでもなかった。それどころかスタイリッシュで時流に合った、大衆受けするクルマに仕上がっていた。フォードは自動車業界のiPhoneとして記憶に残るようなクルマを発売するという貴重な機会を逃したのだ。


Concept cars that should have been built
フォルクスワーゲン「コンセプト・ブルースポーツ」(2009)
コンセプト・ブルースポーツは、ノーズにフォルクスワーゲン(VW)のエンブレムが付いたミドシップの2人乗りロードスターだった。言い換えれば、労働者階級のためのポルシェ「ボクスター」ということだ。当時は市販化される可能性も非常に高かったが、もし市販されていたらVWを新たなセグメントに推し進める原動力になっただろう。このクルマはVWの「MQB」モジュール式プラットフォームと、「ゴルフ」や「ポロ」から借りてきた実績のあるコンポーネント(直列4気筒ディーゼル・エンジンを含む)を使用するという設定だったので、手頃な価格帯で販売できたはずだ。

VWによれば、このクルマを市販化して収益を上げるためには、年4万~5万台を売る必要があるとのことだった。はっきりしない状態が長く続いた後、同社の重役たちは2010年代初め、需要不足が見込まれるという理由でこのプロジェクトを中止した。


2005 Suzuki LC Concept
スズキ「LC」(2005)
小さくて可愛らしい、2005年の東京モーターショーで披露されたスズキ LC コンセプトは、同社が初めて生産した四輪車「スズライト」を現代的に再解釈した物だった。日本の軽自動車よりも小さな2人乗りの小型車として設計されていたが、残念ながら市販化されず、スズキは絶好の機会を逃してしまった。もう少しサイズを大きくして発売していたら、現代のフィアット「500」と競合することができたかもしれない。


Concept cars that should have been built
ブガッティ「16C ガリビエール コンセプト」(2009)
ブガッティは、この16C ガリビエールをベースにした4ドア・モデルを「ヴェイロン」と併せて販売することで、ブランドに異なる購買層を僅かでも引き寄せることができたはずだった。しかも苦労して築き上げたブランド・イメージを弱めたり、市場で下位のセグメントに降りていくことなく。ガリビエールは4人が快適に乗れるスペースを備えながら、ヴェイロンと同じくらいレアで、パワフルで、高価なクルマになっていたことだろう。

2018年現在もブガッティは4ドア・モデルを投入する意向を示しているが、それがどのような形を採るのか、まだ明らかにしていない。


By AUTOBLOG STAFF
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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