【ビデオ】軽量スポーツカーからSUVカブリオレまで! ポルシェが自ら選ぶ「隠されたプロトタイプ」ベスト5
お気づきかも知れないが、ポルシェというメーカーは、自社製品には魂が宿っていると言ってみたり、社名の正しい発音を教えてみたり、自分のことを語るのが大好きな会社だ。そんなポルシェだから、自分たちの作ったクルマのトップ5を決めるのにも人々から投票を募ったりせず、自ら選んで公式YouTubeで公開している。その最新のビデオでは、ポルシェ・ミュージアム(去年、米国版Autoblogでも訪ねた)の保管庫にある5台の「隠されたプロトタイプ」を紹介している。

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4分20秒ほどのビデオは、まず5位に選ばれた「984」からスタートする。このコンセプトカーは1980年代中期、若年層をターゲットにしたコンパクトなロードスターの研究のために製作されたという。重量880kgと軽量な車体の後部には、最高出力135psを発生する水平対向4気筒エンジンを搭載し、最高速度は220km/h。ポルシェとしては控えめなパフォーマンスだが、低出力のエンジンでも軽量で空力性能の優れたボディによって、低速でも運転が楽しめるクルマを目指したという。

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次に登場するのは「カイエン カブリオ」。初代「カイエン」をベースに2002年に試作されたSUVカブリオレだが、このクルマが「レンジローバー イヴォーク」や日産「ムラーノ」のカブリオレと一線を画しているのは、シート背後にロールバーを備えたタルガトップ・スタイルから、違和感がありながらも不思議とクールな印象を与えることだろう。さらに奇妙なのは左右で異なるリアのデザインだが、これは1台の試作車を製作するだけで、2通りのデザインを検討するためだったという。

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3位は1987年製「911カレラ 3.2 スピードスター クラブスポーツ」だ。「550スパイダー」を思い起こさせるこのクルマには、フロントのウインドスクリーンをはじめルーフもウィンドウも一切無く、運転席の空間を残してあとは全てプラスチックのカバーで覆われている。

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2位の1989年製「パナメリカーナ」は、フェリー・ポルシェ氏の80歳の誕生日プレゼントとして作られた。デューンバギー風のこのクルマには、ファスナーで脱着するルーフが備わっている

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第1位に選ばれたのは、コンセプトカーではなく試作車として製作された「918スパイダー ローリング・シャシー」だ。最高出力550hpを誇るこのプラグイン・ハイブリッド車にはボディが一部しか取り付けられておらず、革新的なクルマの内部がむき出しになっている。これは最初の918コンセプトが公開された後、報道関係者にハイブリッドの複雑な構造を見せるに製作されたものだという。

これらのプロトタイプは、アイディアやデザイン、ディテールなどの要素が、ポルシェの様々な市販モデルに影響を与えている。カイエンのルーフから軽量スポーツカーの研究まで、何らかの形で製品開発に貢献しているのだ。ポルシェの市販モデルにファスナーが装備されたら皆さんにお知らせしよう。



By TONY MARKOVICH
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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