【噂】FCAが新たに直列6気筒エンジンを開発中 ジープからマセラティまで多数のモデルに採用か!?
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今年9月、クライスラー系自動車情報サイト『Allpar』は、フィアットクライスラー・オートモービルズ(FCA)の本社からある情報を入手したと報じた。工場内部の話や技術者達の履歴が、直列6気筒エンジンの開発を示唆しているというのだ。そして同サイトは今回、この直列6気筒について「5.7リッターHEMIエンジンと同等かそれ以上のパワーを発生し、トルクカーブを滑らかにするため、ターボチャージャーを装備した直列6気筒が開発中」であると明言した。最初に搭載されるのは、来年のデビューが期待される次期型ジープ「グランドチェロキー」か、2020年あるいは2021年に発売予定のジープ「グランドワゴニア」になると予想される。

この「トルネード」というコードネームで呼ばれる直列6気筒エンジンは、2.0リッター直列4気筒ターボの「GME(グローバル・ミディアム・エンジン)」エンジンをベースに作られるもので、排気量は3.0リッターを僅かに下回るという。しかし、搭載される車体のエンジンベイの制約から、単に4気筒エンジンにシリンダーを2本追加するだけでは済まされず、エンジニア達に課せられた指示は、現行の「タイガーシャーク」2.4リッター直列4気筒より、3インチ(約7.6cm)長いだけのサイズに収めろというものだった。そのための大きな設計変更として、シリンダーヘッドを小型化したほか、シリンダー間を狭め、シリンダーライナーを取り除くことになったという。

『Allpar』は、クライスラー、ダッジジープラムに搭載される標準仕様のエンジンには、1基のツインスクロール・ターボチャージャーが装着されると予想している。アルファ ロメオマセラティのパフォーマンス仕様では、フェラーリが設計したヘッドや、ツインターボが採用される可能性もある。エンジン・ブロックも変わるかもしれない。それでも現在のフェラーリ製V6エンジンよりコストは安くなるはずだ。

一時は数が減ったと思われた直列6気筒エンジンだが、現在はBMWに加えメルセデス・ベンツも新たに開発したエンジンを投入しており、ジャガーやアストンマーティンも今後採用すると見られている。FCAもそれらのメーカーの仲間入りを近いうちに果たすことになるだろう。しかもFCAのポートフォリオでは、もしかしたら最も幅広く使われるエンジンになる可能性さえある。ジープの上級モデルや、ラムのピックアップ・トラックはもちろん、ダッジ「チャージャー」と「チャレンジャー」では、過給器によるチューニングの違いで、現行のベース・エンジンである3.6リッターV6と、「R/T」用5.7リッターV8ヘミという2つのエンジンの代替になりそうだ。アルファ ロメオの「ジュリア」は510psのフェラーリ製V6を搭載する「クアドリフォリオ」と、280psの直列4気筒を積む「ヴェローチェ」の間を埋めるモデルが求められている。マセラティの新型スポーツカー「アルフィエーリ」に直列6気筒ツインターボが搭載されたら、価格面でも性能面でもドイツ車勢に対抗する強力な武器になるに違いない。

このFCAの直列6気筒エンジンは既に開発も進んでおり、現在は信頼性をテストしている段階にあるといわれている。公式に発表される日も近いだろう。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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