ヒュンダイ、「エラントラ」で5年間に100万マイル(約161万km)走った女性に新車をプレゼント!
年間20万マイル(32万km)の距離を走ると想像してみてほしい。米国の連邦道路庁の統計によると、この数値は平均的なドライバーの年間走行距離の約14倍にあたり、毎日運転すると想定した場合、1日の平均走行距離は約548マイル(約882km)にのぼる。そんな生活を5年間続け、1台の愛車で100万マイル(約160万9,000km)を走破するという偉業を成し遂げた女性がいる。彼女が運転していたのは長距離輸送のトラックなどではなく、ごく普通の大衆的な4ドア・セダン、グレーの2013年型ヒュンダイ「エラントラ」。パワートレインはすべてオリジナルのままだ。

カンザス州オレイサ在住のファラ・ヘインズさんは、(奇妙なグリルガードを装着した)愛車のエラントラで、自動車部品や製品の配達をしている。彼女は毎日、カンザスシティ郊外の自宅からミルウォーキーまで行くのと同じくらいの距離を走り続けた。

「クルマの運転が大好きなので、それを仕事にすればいいと思ったんです」。ヘインズさんは、ヒュンダイが制作したビデオの中でそう語っている。

オドメーターは99万9,999マイルに達すると停止してしまうので、ヒュンダイはこの走行距離計を交換し、ヘインズさんのために初めて製造した「1M」(100万マイルの意)のエンブレムをメーターパネルに装着した。現在、このエンブレムはヒュンダイの公式パーツとなっている。これと合わせて、彼女が「100万マイル・クラブ」の会員になったことを記念するナンバープレート・フレームも贈られた。

だが、後日それよりも大きなプレゼントが届いてヘインズさんは驚く。彼女がある自動車ディーラーにいつものように部品の入った箱を届けたところ、「実はそれは貴女にです」と言われる。中を開けると新車のキーが入っていた。ヒュンダイは、彼女に2019年モデルの赤いエラントラをプレゼントしたのだ。

ヒュンダイは、2013年型エラントラの走行距離に間違いないことを確認するため、数々のテストを実施した。技術者はエンジンに刻印されたナンバーから、車両点検記録、ワイヤーハーネスやエンジン・マウントの状態、さらには彼女が掛け持ちしている2つの仕事での走行記録や、VINリポートとCarfax(事故や走行履歴などを調べることができる民間機関)による精査も行ったという。その結果、オドメーターに表示された数値の正当性が証明された。

「大事なことは定期的なメンテナンスを欠かさないことと、品質の高いクルマを所有することです」とヘインズさんは述べている。彼女は2週間ごとにオイル交換をしているそうだ。

ヘインズさん自身や彼女の仕事について、詳しくは分からない。しかし、彼女はビデオの中で「週7日/24時間ずっと運転しています」と事もなげに語っている。もちろん誇張もあるだろうが、それでも尋常でないことは確かだろう。彼女が2つの仕事を掛け持ちしている事実と驚異的な運転距離を考慮するとき、これは心温まるストーリーに潜むギグ・エコノミー(インターネットを通じて単発の仕事を受発注する非正規労働によって成立する経済形態)への警鐘ではないかという思いが浮かんでくる。クルマは消耗した部品を交換できるし、新たに乗り換えることもできるが、彼女の身体はそうはいかない。新車のプレゼントはヘインズさんにとって本当に喜ばしいことなのだろうか。





By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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