中国の前途汽車が、電動スポーツカーを米国で生産・販売すると発表!
Qiantu Motors(前途汽車)の電動スポーツ・クーペ「K50」が、2020年に米国で生産・販売される。CH-Auto(北京長城華冠汽車科技株式会社)傘下に属するこの中国の自動車メーカーは、米国カリフォルニア州に本拠を置くMullen Technologies社と結ばれた契約によって、米国市場へ参入する予定だ。

Mullen社は米国の自動車製造・販売業者で、この計画はMullen社が北米でQiantuのクルマを製造し、それらをMullen社の販売ネットワークを利用して販売するというものだ。そう、読み間違いではない。中国の企業が、米国で米国人に売るクルマを製造するために、米国企業と契約を結んでいるのだ。これまでよく耳にしてきたケースとは立場が逆だ。具体的な製造工場は明らかにされていないが、先月のプレスリリースに書かれていたように、カリフォルニア州モレノバレーにMullen社が建設を予定している施設になると推測される。プレスリリースの中でMullen社は、この工場でCH Auto社と協力する計画を発表したが、それまでの経緯は厳密には明らかにしていない。現時点でこのカリフォルニアの生産施設は"計画"されているものであり、完成しているわけではないことは明示しておくべきだろう。

計画段階ではあるものの、スーパーカーのような外観のQiantu K50は米国で購入可能になる予定だ。Qiantuによれば、K50は2基の電動モーターを搭載し、最高出力402hp、0-100km/h加速4.6秒、最高速度200km/h、78kWhのバッテリーパックによる航続距離は300kmになると発表されている。アルミニウム製フレームにカーボンファイバー製ボディとのことなのでかなり高額になりそうだが、米国で調達するパーツと、既に組み立て準備済みのコンポーネントを輸入して組み合わせることで、「予想外に手に入れやすい価格になる」とMullen社は述べている。話を聞くと、まるで巨大なレゴのキットを中国から輸入し、米国で組み立てて販売するような印象を受けるが、今のところ詳細は不明だ。ちなみに中国で販売されているK50の価格は約1,200万円ほどとなっている。

中国自動車メーカーQiantu、電動クーペ「K50」を2020年に米国で製造・発売へ!
Mullen社は、これまでにもクルマを製造した歴史がある。Autoblogでは2014年に(経営破綻した)コーダ・オートモーティブ社の電気自動車セダンをMullenが「700e」として製造するというニュースをお届けしたことがある。2006年には「GT」という電動スポーツカーも発表している。現在、Mullen社のウェブサイトを覗いてみると、風変わりなゴルフカートのような小型車や、Mullen「S Edition」と呼ばれるセダンのレンダリングが掲載されている。どうやら、Mullen「Eno」という名前の電動SUVも発表を予定しているようだが、詳しい情報は出ていない。

この記事で先ほど、Mullen社の販売ネットワークについて触れたが、それには「CarHub」というオンライン自動車販売プラットフォームと、実在する販売店網のMullen Auto Salesが含まれる。つまり、この手の新興EVメーカーでよくあるようなオンラインのみによる販売だけでなく、K50は実店舗で購入することもできるようになるということだ。

『Automotive News』によると、中国にあるQiantuの工場は、年間5万台の生産能力を有するという。QiantuとMullenが米国市場向けに何台のK50を生産する計画なのかは明らかにされていない。もし1台欲しいと思っても、実際に手に入るのは2020年以降になる。2019年中に予約受付が開始される予定だ。


By ZAC PALMER
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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