ジープ「ラングラー」製造工場の内部を、写真と動画でご案内!
ジープ「ラングラー」はこうして作られる
ジープが先日、米国オハイオ州トレドにある「ラングラー」組み立て工場を自動車メディアに公開した。写真撮影も許可されていたので、読者の皆さんをラングラー工場のバーチャル・ツアーにご招待しよう。

組み立て工程の見学を始める前に、まずジープの工場について少し歴史を振り返っておこう。現在の工場がある場所の近くに初めて車両製造工場ができたのは1904年のことで、そこでは自転車を作っていた。工場は「パークウェイ」と呼ばれ、1910年に自動車の製造が始まる。1941年から有名なウィリスのジープが生産され、その後も1990年代までジープの製造は続けられた。2001年に現在の工場ができたため、パークウェイの施設は取り壊された。

この北工場ではラングラーの他にダッジ「ナイトロ」とジープ「リバティ」が生産されていたこともあり、あの「チェロキー」もここで復活した。現在はラングラーのみがここで組み立てられているが、間もなく新型ピックアップ「グラディエーター」の生産も始まる予定だ。

では歴史の勉強はこれくらいにして、早速ラングラーの組み立て工程を見て行くことにしよう。

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VIN刻印
ラングラー組み立てには2つのスタート地点がある。1つはフレーム、もう1つは塗装済みボディだ。ここではまずフレームのところから見ていこう。組み立てられるのを待つばかりとなったフレームが送られてくると、まずはロボットによってVINナンバーが刻印される。ロボットのアームが個別の車両を判別する文字と番号を刻みこんで行くわけだが、全世界で販売されるラングラーが全てこのトレドの工場で生産されているため、このロボットは全世界の市場に向けてそれぞれのVINナンバーを刻印しているのだ。

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サスペンションとパワートレインの取り付け
VINナンバーが付けられたフレームは自動搬送台車に載せられ、作業員がいる組み立てラインに送られる。そこではサスペンション、エンジン、ドライブトレインなど様々なメカニカル・パーツが取り付けられる。

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シャシーが完成すると、ロボットによってまた別の台車に載せられ、今度はボディとシャシーを組み付けるシステムに送られる。この工程については後述する。

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ジープの塗装済みボディ
一方、塗装ラインを離れたボディは天井付近に張り巡らされたコンベヤーで運ばれてくる。シャシーと組み合わされる前に、各ハードウェアやインテリア・トリムが取り付けられることになる。

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ボディ・トリムの組付
ボディは自動車用ロティサリー(回転台)に取り付けられ、組み付けに必要なパーツがボディに合わせて移動する。ロティサリーは、組み立てラインの作業員がボディの各部に容易かつ快適にアクセスできるように採用されているものだ。各作業員にはツールやハードウェアを備えた吊り下げ式の棚が与えられており、ラインを進んでいくボディに合わせて移動させることができる。

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ボディ・トリムの組付
ロティサリーはラングラーのボディを自動で裏返すことができるので、ボディの裏側を担当する作業員もアクセスしやすい。

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ガラスの接着
ボディ・トリムの工程を経て、ラングラーのボディはウィンドシールド(フロントガラス)の接着工程へと進む。この工程は完全に自動化されており、ロボット・アームが活躍する。ガラスはカートで運ばれてきて、ロボット・アームがフロント・ガラスの縁に接着剤を吹き付ける。上部に備わった大きなセンサーが、接着剤が厚すぎる箇所や吹き付けられていない箇所がないかとチェックする。その後、ガラスは別のロボット・アームに引き渡され、そのアームがボディのウィンドシールド・フレーム上にガラスを貼り付ける。

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ボディとシャシーの組付
これでようやく、ラングラーのボディとシャシーを組み付ける準備が整った。この工程も自動化されている。持ち上げられたボディはシャシーの上に載せられる。2つが組み合わさると、別の機械が登場してボルトやナットで締め付け、完成車の状態に近づけていく。この後、ホイールやタイヤなどを装着する最終組立ラインへ向かう。

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最終検査
組み立てが完了したラングラーは、最終検査ステーションに送られて、間違って取り付けられている部品はないか、全ての部品が存在するか、きちんと作動するかなどの確認が行われる。

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出荷待機
すべての部品が正しく組み付けられていること、作動に問題がないことが確認できたら、完成したラングラーは世界各国の販売店へ向けて輸送されるのを待つだけとなる。

上の写真では紹介しきれなかったボディ・ショップやペイント・ショップの様子は、下の動画でご覧いただける。


ボディ・ショップ


ペイント・ショップ


組み立てライン


By AUTOBLOG STAFF
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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