【ビデオ】スズキ新型「ジムニー」、米国のガードレールでAEBが誤作動か?
20年ぶりに生まれ変わったスズキの4輪駆動車「ジムニー」(日本版編集部注:この記事で言及しているモデルは軽自動車のジムニーではなく、日本では「ジムニー シエラ」として販売されているモデルです)は、市場に投入されてから横風に晒されている。ユーロNCAPによる安全性能試験では、ドライバー側のエアバッグの膨らみが不十分、歩行者の保護対策も適切でないとして、3つの星しか獲得できなかった。さらに自動緊急ブレーキ(AEB)に関しても、作動時に乗員の頭部を支える設計がユーロNCAPの要求に満たないという指摘を受けている。そして今、ジムニーの自動制御ブレーキには新たな問題も浮かび上がっている。どうやら米国のガードレールをきちんと認識できず、混乱してしまうようなのだ。

ドイツ市場向けとして販売されている2台のジムニーが、「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」選考テストのため、ロサンゼルスに輸送された。そして、オーストラリアのジャーナリストが、カリフォルニアの試験ルートでこのジムニーを走らせていた時、カーブに設置されていたガードレールによってAEBが誤作動を引き起こしたようだと気づいた。この現象は2台の両方で発生したことが確認されたため、スズキ ジムニーのチーフ・エンジニアが現地でその問題を調査することになった。後にスズキのエンジニアたちがこれらの2台を使って試したところ、同じ道路で誤作動を再現できたという。米国でジムニーが販売される可能性は非常に低いが、日本でその問題を再現することはできなかったため、米国の道路で得た試験データは、スズキにとって非常に価値があるものとなったに違いない。

路面状態、傾斜の角度、カーブの形状、車両速度、これらの全てがマイナスに作用し、AEBシステムが誤作動を起こしたようだ。現在、スズキはソフトウェアもしくはキャリブレーションの変更が必要かどうかを検査をしている。この問題によるギクシャクした動きは、下に掲載した『CarAdvice』の動画で確認できる。AEBシステムとESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)の誤作動は、約72~88㎞/hで走行中に発生する。車幅が狭くて背が高いジムニーにとってさえも、速すぎると言えるほどのスピードではない。AEBがガードレールを他のクルマと錯覚した可能性があるようだ。



この問題について、スズキは次のような声明を発表した。「S字カーブを走行中に、クルマの揺れに反応して、(スタビリティ・コントロール)が、瞬時にオンとなる可能性があります。その後、クルマが高速でカーブを曲がっていると連続的にオンになります。(中略)スタビリティ・コントロールの介入は、ドライバーに困惑を与える可能性はありますが、クルマの進行方向を妨げるものではありません」

1980年代、米国で販売されていた第2世代のジムニーが、カーブで横転しやすいと『コンシューマー・レポート』に報じられ、北米スズキが訴訟を起こす原因になった(スズキの勝訴で決着)ことを考えれば、ジムニーにとってこれらのドライバー・セーフティ・アシスト機能が搭載されていることは、もちろん良いことである。


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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