1985年に3台だけ試作されたポンティアック「トランザム カムバック コンセプト」がオークションに!
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マッスルカーは最も実用的ではないクルマの1つという確固たる評判を得ているが、中には最も実用的なクルマの1つとして誇れる特徴、ハッチバックを備えたモデルもある。1980年代のシボレー「カマロ」ポンティアック「ファイヤーバード」はこの特徴を備えており、それによってこれらのスポーツカーはかなりの実用性を備えていた。しかし、ゼネラルモーターズ(GM)の人々は、この「F-ボディ」と呼ばれるスポーツクーペを、さらに実用性が高いクルマにできると考えた。そこでいくつかのクレイ・モデルによる試作の後に製作されたのが、拡張されたルーフを持つ3台のポンティアック「トランザム カムバック(Kammback)コンセプト」だ。

このトランザム カムバック("カムバック"というよりも"シューティングブレーク"と名乗る方が相応しいと思われるが)の1台が、2019年1月初めに米国フロリダ州キシミーで開催されるメカム・オークションに出品される。テストや展示用として3台のみが製作されたプロトタイプの中でも、この車両識別番号EX4796には特別な歴史がある。

Pontiac Trans Am Kammback Prototype
メカムによれば、多くのモーターショーに展示されたこのショーカーは、サーキットにも登場したことがあるという。レースの参戦車両としてではない。一時的にライトバーや双方向通信機器が装備され、1985年シーズンのPPGとIMSAのレース・シリーズでペースカーとして使用されたのだ。

ペースカーとしての役目が終わり、GMがこのプロジェクトの量産化を断念した後は、ポンティアック・エンジニアリングのプライベート・コレクションとして13年間保管されていた。通常のテスト用車両であれば役目を終えるとスクラップになってしまうのだが、このクルマは幸いにも、ミシガン州でポンティアック・ディーラーを営んでいた有名なコレクターでもあるジョン・マクレン氏に買い取られた。同氏はポンティアックのスペシャリスト、スコット・ティエマン氏の「スーパーカー・スペシャルティーズ」に同車を送り、現在のほとんど新車に近い状態にフルレストアした。

Pontiac Trans Am Kammback Prototype
写真でご覧頂ける通り、このトランザムはホワイトのボディにグレーのレザー・インテリアを備え、5.0リッターV型8気筒エンジンと5速マニュアル・トランスミッションを搭載する。メカムは予想落札価格を発表していないものの、この個体が2017年にバレット・ジャクソンによるオークションに出品された際には4万4,000ドル(現在のレートで約498万円)で落札されている。

このワイルドなコンセプトカーは稀少で実にクールだ。しかし、我々はもっと現代的でパワフルで、ほぼ間違いなくもっと面白い実用的なマッスルカーのことを思い浮かべずにいられない。マニュアル・トランスミッションのキャデラック「CTS-V スポーツワゴン」はいかがだろう? あるいは改造車でも気にしないのであればキャラウェイの「コルベット エアロワゴン」の方が良さそうだ。いずれにせよ、我々はシューティングワゴンであればどんなクルマでも、全力で支持したい。


By TONY MARKOVICH
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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