ポルシェ・モータースポーツ部門チーフ「次世代ハイパーカーでニュルブルクリンク6分30秒を目指す」と公言!
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英国BBCの自動車番組『トップギア』の公式サイト『TopGear.com』が、ポルシェのモータースポーツ部門を統括するフランク=シュテファン・ヴァリサー氏にLAオートショーで話を聞いたところ、ヴァリサー氏は同ブランドの次なるハイパーカーが最優先して目指すベンチマークを明かした。それはニュルブルクリンク北コースで6分30秒というタイムを達成することだという。このタイムは2013年に「918スパイダー」が記録した6分57秒を27秒も短縮するものになる。ヴァリサー氏は「ドライブトレインについては気にしません。6分30秒が目標です。スポーツカーはそのパフォーマンスで定義されるので、我々はそれをどうやって達成するかに目を向けなければなりません」と語っている。

918スパイダーは、最高出力608psを発生する4.6リッターV型8気筒エンジンをミドシップに搭載し、さらに前後に搭載された電気モーターが加わることでシステム合計の最高出力は887ps、最大トルクは1,280Nmにもなる。2013年にラップ・タイムを計測した後、4台の市販車がそのタイムを上回った。

まず、2016年にランボルギーニ「ウラカン・ペルフォルマンテ」が、6分52秒01というタイムで当時の市販量産車最速タイムを更新すると、その翌年にはポルシェ「911 GT2 RS」が6分47秒25でこれを破り、そして今年7月にランボルギーニ「アヴェンタドール SVJ」が現在の最速タイムとなる6分44秒97を達成。さらに自然吸気エンジンのポルシェ「911 GT3 RS」までもが、6分56秒4というタイムを今年4月に記録している。

"標準仕様の量産市販車"という枠を外せば、英国ハンプシャーを拠点にする「ランザンテ」が公道走行可能にしたマクラーレン「P1 LM」で2017年に6分43秒22を記録。今年11月7日にはマンタイ・レーシングが用意した911 GT2 RSが6分40秒33というタイムでニュルブルクリンク北コースを走り切った。非公式ではパガーニ「ゾンダ レボルシオン」が2015年に6分30秒の壁を破ったとされている。この6分30秒というタイムは、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス「003 ストラダーレ」の目標にもなっている

公道走行可能な量産市販車として公式に918スパイダーの記録を破った4台のクルマは、いずれもハイブリッドではなく、ヴァリサー氏のパワートレインには拘らないという姿勢は興味深い。ポルシェの次なるハイパーカーがハイブリッドでなければ、我々はショックを受けるだろう。それはポルシェという企業だけでなく自動車業界全体の主旨に反するからだ。フェラーリやマクラーレンのハイパーカーにも異議を唱えることになる。また、完全な電気自動車になる可能性も低いようだ。ヴァリサー氏はこれを認め、「6分30秒を記録できる電気自動車の開発は非常に困難です」と述べている。

このスポーツカー・メーカーは、LAオートショーで発表した「911 GT2 クラブスポーツ」(上の画像)の開発で、最速を目指すために必要な多くのことを発見したに違いない。ポルシェは、この新しいカスタマー向けレースカーが世界中にある多くのサーキットを彩ることを期待すると同時に、来年には再びニュルブルクリンクに挑戦することを計画している。ヴァリサー氏はその強化されたダウンフォースとミシュラン製のレース用タイヤによって、公道仕様より「少なくとも10秒は速くなる」と予想している。つまり、6分35秒に届く可能性があるということだ。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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