【LAオートショー2018】ニュルのラップタイムを6秒以上も短縮した「メルセデスAMG GT R PRO」がデビュー!
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メルセデスAMGは、現在開催中のLAオートショーで「メルセデスAMG GT R PRO」と呼ばれるニューモデルをデビューさせた。同時期にアップデートを受けた「メルセデスAMG GT クーペ」をベースに、サーキットにおけるパフォーマンス向上を意図して設計されたこの"プロ"モデルは、同ブランドのGT3GT4によるレース活動の延長線として開発された。サスペンションのアップグレードと車体の軽量化を施し、エクステリアにはより効率的に風を切り裂き、また見る者にそれが特別であることを分からせるために、大量のエアロパーツが追加された。

ボンネットの下に収まるエンジンは、2016年に発表された「メルセデスAMG GT R」と同じ、4.0リッターV8ツインターボの高出力バージョン。最高出力585ps/6,250rpmと最大トルク700Nm/2,100-5,500rpmを発生し、0-100km/h加速3.6秒、最高速度318km/hという数字も従来のGT Rと同等だ。

Mercedes-AMG GT R Pro
"PRO"が付かないGT Rと異なるのは、サーキットに合わせてセットアップが可能なAMGの新しいコイルオーバー・サスペンションが採用されたこと。これはスプリングのプリロードを機械的に調整できるだけでなく、ダンパーのコンプレッションとリバウンドの設定をダイヤルを回すだけで変えられる。コンプレッション側のレートは高速域と低速域を別々に設定することが可能だ。また、フロント・アクスルにはカーボンファイバー製の、リアにはスティールの中空管を使った調整可能なトーションバーも備わり、さらなるチューニングの幅が広がっている。GT Rはリア・アクスルのロワー・ウィッシュボーンにのみピロボール・ジョイントが採用されているが、GT R PROはこれをアッパー・ウィッシュボーンにも採用。高負荷時にトーインやキャンバーの変化がより抑えられ、ドライビングの正確性が増している。リア・エンドのアンダーボディにはカーボンファイバー製のパネルを追加することでボディの剛性も高められた。

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カーボンファイバー製のアグレッシブなボディパッケージは、サーキットにおけるパフォーマンスを向上させる。フロントのスプリッターとリア・ウイングのガーニー・フラップが追加されていることにはすぐ気付くだろう。リデザインされたフロント・エプロンや、フロント・フェンダーのルーバー、リア・ホイールアーチの横に装着されたパーツも、それほど目立たないもののエアフローをうまく操るためには重要だ。カーボンファイバー製のルーフは中央が低くなっている。標準装備のバケットシートも軽量なカーボンファイバー製(米国、カナダ、中国は除く)。セラミック・ブレーキやAMGパフォーマンスの軽量鍛造ホイールも重量削減に貢献している。

誰もこのPROを他のAMG GTと見間違えることはないだろう。グレーのボディにはライト・グリーンのレーシング・ストライプとサイド・グラフィックが施されているからだ。そこまで目立つことを嫌うオーナーは、鮮やかなグリーンの代わりにマットなダーク・グレーのストライプを選ぶことも可能だ。さらに控えめを好むなら全てのストライプを省くこともできるが、そんなことをして何が面白いというのだろう?

Mercedes-AMG GT R Pro
これらの改良によってサーキットにおけるパフォーマンスが向上したことを証明するため、メルセデスAMGのレース・ドライバー、マロ・エンゲル選手はニュルブルクリンク北コースで7分4秒632というラップ・タイムを記録した。これは2016年に初期型のメルセデスAMG GT Rが達成したベスト・タイムより6秒以上も速い。



By JEREMY KORZENIEWSKI
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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