フェラーリ、ワンオフで製作されたロードスター「SP3JC」を公開!
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フェラーリ「812 スーパーファスト」にコンバーチブルが登場するという噂を掲載してから間もなく、フェラーリ「SP3JC」というクルマの情報が届いた。これは「812 スーパーファスト」ではないが、2015年に発表された限定モデル「F12 TdF」のシャシーとドライブトレインをベースにしたワンオフ・モデルだ。英国のクラシック・フェラーリ専門ディーラーであるタラクレスト社のオーナー、ジョン・コリンズ氏がこのオープントップ・モデルに夢と資金を注いだことから、車名に同氏のイニシャル"JC"が入る。残りの英数字は、フェラーリによる今年3番目のスペシャル・プロジェクトを意味するものと思われる。コリンズ氏によると、このプロジェクトは立ち上げから完成までに3年半の年月が掛かっているという。フェラーリの発表によれば、最終的なスタイリングを決定するまでに2年以上を要したそうだ。

これまでに少なくとも6つの「F12」をベースにした特別モデルが製作されてきたが、F12 TdFをベースにワンオフ・モデルが作られたのは今回が初めてだ。このイタリア車メーカーによれば、SP3JCは「フェラーリのクラシックな1950〜1960年代のロードスターに敬意を払ってデザインされた」とのこと。F12 TdFより遙かにワイドなボンネットのパワーバルジは、描き直されたフロント・フェイシアのグリルへと流れ込み、バンパーの両端には新たにインテークが開けられている。上に目をやると、F12 TdFのボンネットにあった2つの小さなベントに替わり、2つの大きな透明パネルが設けられており、6.3リッターV型12気筒エンジンの姿が見えるようになっている。

Ferrari SP3JC
サイドは、F12 TdFの前輪からカウルに掛けて隆起した現代的なラインではなく、クラシックなフェラーリを思わせるフェンダーから後方に向けて緩やかに下降するデザインに改められている。新たに作り直されたパネルによってF12 TdFのフロント・フェンダー上部にあったダクトは、ロッカーパネルの上に移された。リア・フェンダーに開けられていた特徴的な3つのスリットは無くなっている。二層になったリア・バンパーの上には812 スーパーファストのテールライトが使われており、細長く開けられた3つのベントとその下に張り出したディフューザーが備わる。ホイールも812 スーパーファストからの流用だ。

シート背後に装備されたカーボンファイバー製のロールフープは、万が一の際に乗員保護の機能を果たすが、フェラーリ・ファンが集う掲示板サイト『Ferrari Chat』の投稿によれば、SP3JCにルーフは装備されないという。

ペイント・スキームにはクラシックなフェラーリに見られた鮮やかなカラーが多用されているが、1つのボディにこれほど多くの色が使われているモデルを他に知らない。このマッシュアップについて、フェラーリはコリンズ氏の"ポップアートに対する情熱"にインスパイアされたと説明する。「ビアンコ・イタリア」(白)を基調に「アズーロ・メット」(青)と「ジャッロ・モデナ」(黄)の組み合わせが、ホイールのイエロー・ピンストライプや、インテリアのブルーとホワイトのレザーと調和している。

Ferrari F12 TRS
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個人的には「812 スーパーファスト スパイダー」がどんなルックスになるかと想像するなら、2015年にワンオフで製作された「F12 TRS」(上の写真)ではなく、こちらのSP3JCから想像を広げた方が良さそうな気がするのだが、いかがだろうか?


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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