【LAオートショー2018】ジープの新型ピックアップ・トラック「グラディエーター」が遂に登場! クラス最大の牽引能力など魅力満載
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これまで長いこと多くの噂を見聞きしてきたが、遂に公開されたジープ「グラディエーター」の実車を目にすると胸が高まるものだ。それは一見すると、ジープ「ラングラー」のピックアップ・トラック以外の何物でもない。ソフトトップとハードトップが選べるルーフとドアは取り外し可能で、フロントガラスを倒すこともできる。ドアは「ラングラー・アンリミテッド」と共通だ。丸型ヘッドライト、大きく張り出したフェンダーフレア、そしてインテリアもほぼ同じである。だが、このクルマにはそれ以上の魅力が感じられる。人気の高いSUVに、ピックアップ・トラックとしてのユニークな特徴が見事にブレンドされているのだ。

まず注目したいのは新しいフレームだ。これはラングラーと共通ではなく、4ドアのアンリミテッドと比べると31インチ(約787mm)も長く、ホイールベースも19.4インチ(約493mm)長くなっている。グラディエーターには前後ともにソリッドアクスルが引き続き採用されており、どちらもDana 44のトラック幅違いのものだが、リアの5リンク式コイルサスペンションは、乗り心地の快適さを追求して開発された独自設計だ。

2020 Jeep Gladiator
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発売時に用意されるパワーユニットは、ラングラーと同じ3.6リッターV6ガソリン「ペンタスター」エンジン。最高出力285hp、最大トルク35.9kgmを発生し、6速マニュアルまたは8速オートマチック・トランスミッションと組み合わされる。遅れて2020年には3.0リッターV6ターボディーゼル・エンジンも投入される予定で、これは現行型ラムの「エコディーゼル」に搭載されているエンジンを大幅に改良したものだ。最高出力260hpはガソリン・エンジンに劣るが、最大トルクは61.1kgmもあるので、こちらの方が力強さを発揮できる場面も多いはずだ。小型・中型トラックのセグメントで他にディーゼルの設定があるのはシボレー「コロラド」とGMC「キャニオン」だけだが、このGM製ディーゼル・エンジンは最高出力181hp、最大トルク51.0kgmに留まる。グラディエーターはどちらのエンジンを選んでも、全車パートタイム式4輪駆動システムを採用する。両エンジンの燃費については今後発表になる予定だ。

次にその能力だが、グラディエーターは牽引能力、積載量ともに優れた数値を誇る。最大牽引能力は約3,470kgで、このセグメントのガソリン・エンジン車としてはトップであるだけでなく、次位のフォード「レンジャー」を約68kgも上回る。約726kgという最大積載量はこのセグメントで最高というわけではないが、ちょうどフォード レンジャーとシボレー コロラドの間に位置する。スチール製の荷台は長さ5フィート(1524mm)で、テールゲートはアルミニウム製。荷物を固定するロープをかけるフックも数カ所あり、電源ソケットも備わる。ただし、この牽引力と積載量に関しては注意が必要だ。"クラストップの牽引力"は、3.6リッターV6エンジンに8速ATを組み合わせたファイナル・レシオ(最終減速比)4.10の「スポーツ」トリムのみが発揮でき、最大の積載量を誇るのは3.6リッターV6エンジンと6速MTを組み合わせたファイナル・レシオ3.73のスポーツ・トリムである。

2020 Jeep® Gladiator Overland
スポーツ・トリムは最も運搬能力に長けているが、これにアルミ・ホイールなどの装備を加えた「スポーツS」もあり、さらにその上には、ラングラーでいえば「サハラ」トリムにあたる「オーバーランド」と、最上級の「ルビコン」トリムが用意されている。ラグジュアリー志向のオーバーランド・トリムは、ボディ同色のフェンダー・フレアとLEDヘッドライトが付き、さらにアダプティブ・クルーズコントロールなどの先進運転支援機能、18インチ・ホール、レザー・インテリアなどが標準で装備される。ルビコンはラングラーのルビコン・トリムと同様、オフロード向け装備を追加した仕様で、ギアリングのショート化、ワイド・アクスル、前後エレクトロニック・ディファレンシャル・ロック、電動で切り離し可能なエレクトロニック・アンチロールバー、フォックス社製モノチューブ・ショック、33インチ・タイヤ、オフロード走行に最適なフロント・マウントのトレイル・カメラ、35インチ・タイヤへのアップグレードにも対応したフェンダー・フレアなどが含まれる。ルビコンはオフロード用リア・バンパーと、タイヤと荷台のオーバーハングの間に付くスチール製ロッカー・ガードも装備する。オフロード走行で荷台がダメージを受けることもあるので、ありがたい装備といえるだろう。

2020 Jeep® Gladiator – interior
この記事の前半で触れたように、グラディエーターはラングラーに似た部分が多い。キャビンはラングラー・アンリミテッドとそっくりで、ドアはまったく同じだ。もちろんスポーツ・バーは後部座席のすぐ後ろで留まり、その背後に荷台スペースが確保されている。グラディエーター用に新しいトップが作られたというが、機能的にはラングラーのそれと同等だ。標準のソフトトップはリア・ウィンドウ部分のみ取り外すことも可能で、全て折り畳むことができる。前席部分のみを半分だけ開けることも可能だ。ハードトップはラングラーと同じ3ピース構造で、運転席および助手席のフロント・パネル2枚とリアの大きなパネル1枚に分かれている。グラディエーターは大部分がラングラーと似たデザインだが、重い荷物を運搬する際にエンジンの冷却を促進しやすいよう、グリルは開口部がより大きく変更された。室内は後部座席の下にロック式の収納スペースを追加。また、オプションで用意されているBluetoothワイヤレス・スピーカーは、後部座席の後ろに格納しておけば充電されるので、いつでもどこでも音楽を楽しむことができる。インフォテインメントは5インチのタッチスクリーンから、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応した7.4インチや8インチのシステムまで用意されている。

ジープ グラディエーターは米国では2019年の第二四半期に発売が予定されている。価格はまだ未発表だが、同等トリムのラングラーより高くなることは間違いないだろう。その他の詳細や燃費については数ヶ月以内に明らかになるはずだ。



By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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