No, there won't be a four-door Audi TT Sportback
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アウディの「R8」にV6エンジンが搭載されるという噂は、先日終止符が打たれたものの、我々は何年も前から耳にしてきた。しかし、アウディの「TT」が4ドアになるという噂は、わずか数日で否定されることになった。自動車メディアの『Auto Express』は先週、TTの次世代モデルでは需要の落ち込むクーペやロードスターが廃止となり、4ドア・モデルのみになると報じていた。しかし、アウディのグローバル広報部門でヘッドを務めるPeter Oberndorfer氏は、この噂を一蹴。オーストラリアのメディア『Car Advice』が新型「A1」の発表会で行ったインタビューに対し、「それがどこから出てきた話なのか分かりませんが、4ドアのTTなんて私は知りません」と答えたという。

『Auto Express』の情報抜きにしても、この噂に対して我々は(付随的ではあるが)説得力のある論拠を示すことができる。アウディが2014年に4ドアの「TTスポーツバック・コンセプト」を公開した時、同ブランドで当時の研究開発部門を率いていたウルリッヒ・ハッケンバーグ氏は、「A5」など他の車種で派生モデルとして設定されたスポーツバックの人気が高いこともあり、TTの"ファミリー拡大"も検討していると語っていた。そして世界的に2ドア・スポーツカーの市場が落ち込むに連れ、TTの販売台数も急激にではないものの、減少していった。セダンが減り、ヴィンテージカーの車名がクロスオーバー車として復活し、4ドアのクルマは、アウディなら「スポーツバック」、BMWなら「グランクーペ」、メルセデス・ベンツならただの「クーペ」と呼ばれる変種となり替わり、それが日常的に受け入れられている。

「実際に我々はTT"ファミリー"のアイデアを持っていました。しかし、今はもうそんな話はありません」とOberndorfer氏は『Car Advice』に語っている。「TTのような象徴的なモデルをファミリーカーにすることは非常に難しい。特に今の時代、我々は何が可能であるか、どれだけ余裕があるかを考え、もっともっと集中する必要があります。なぜならガソリンとディーゼルに加え、一方で電動モデルも開発しなければならないからです」。

このアウディ幹部は「TTは1つのモデルがあれば今は満足です」と付け加えた。この言葉を聞いて、"象徴的なモデル"のファンはどう思うだろうか?


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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