ジャミロクワイが所有していたワンオフのフェラーリ「330 GT シューティングブレーク」がオークションに!
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ここに異なるスタイルを融合した強烈な個性を放つフェラーリがある。イタリアのコーチビルダー、アルフレード・ヴィニャーレが米国の著名なフェラーリ・インポーターだったルイジ・キネッティの息子ルイジ・キネッティ・ジュニアの注文を受けて、1965年型「330 GT 2+2」をステーションワゴン、いやシューティングブレークに改造したクルマだ。

実にファンキーなそのルックスは、フェラーリのデザイナーとAMC「グレムリン」のデザイン・チームが共にランブルスコ・ワインを夜通し飲み明かした末に作り上げたかのようだ。あるいは、"マレットヘア"(前と横はショートだが、襟足だけを伸ばす髪型)のようだと言うべきか。アシッドジャズ/ファンクの世界的ミュージシャンとして知られるジャミロクワイのジェイ・ケイが過去に所有していたと聞いたら驚くだろうか? それから何人かの手に渡った後、今年の12月8日に開催されるRMサザビーズのピーターソン自動車博物館オークションに最低落札価格なしで出品されることになっている。

キネッティ・ジュニアは、"ハリウッド映画ポスターの父"と呼ばれたイラストレーターのボブ・ピークと一緒に、このワンオフ・シューティングブレークのデザインを考えたという。アメリカンな雰囲気が漂うのはそのためだろう。二人はカスタム・デザインのフェラーリを手掛けるビジネスを起業するつもりだったが、結局は実現しなかった。そして、このシューティングブレークは、1969年の自動車事故で他界したヴィニャーレが最後にボディを手掛けたフェラーリとなった。

1965 Ferrari 330 GT Vignale Shooting Brake
ピニンファリーナによるエレガントなスタイルから、4人が快適に座れるシートと広大な荷室を備えたシューティングブレークに生まれ変わったこの330 GTは、1968年のトリノ・モーターショーに展示された。ドアとウィンド・スクリーンは330 GTのオリジナルだが、ボディ・パネルは全て交換されている。キネッティ・ジュニアが1974年に手放した後、しばらく行方が公にされていなかったが、1990年代にレストアされ、それから様々なイベントで姿を見せている。2010年にジェイ・ケイが手に入れた時はメタリック・グリーンのボディにゴールドのルーフというペイントをまとっていたが、2017年に落ち着いたブロンズ・メタリックに塗り替えられた。シャシーナンバーと照らし合わせると載せ替えられたことが分かっているエンジンはオリジナルと同じ4.0リッターV型12気筒SOHCで、3基のウェーバー製キャブレターを備え最高出力300bhp(公称値)を発生する。

同車は2017年にペブルビーチで行われたグッディング&カンパニーのオークションにも出品されたが、今回の予想落札価格はその時よりやや控えめの55万〜75万ドル(約6,250万〜8,520万円)とされている。


By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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