Land Rover Range Rover Evoque
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レンジローバー イヴォーク」が第二世代にフルモデルチェンジして戻ってくる。同車は2011年、小さくて背が低い手頃な価格の「レンジローバー」として市場に投入された。高級コンパクト・クロスオーバーのあるべき姿に関するランドローバーの哲学は、2018年になっても変わっていない。むしろ、その進化的なリデザインには「レンジローバー ヴェラール」の影響が全体に見られる。

Land Rover Range Rover Evoque
新型イヴォークを見れば、それがすぐにイヴォークだと認識できるだろう。初代と同様、高めのベルトラインと低いルーフライン、そして極端に高さが切り詰められたリア・ウィンドウを持つ。このリアのデザインはオリジナルのイヴォークで最も特徴的な部分かもしれないが、これは新型も後方視界が大幅に改善されたわけではないことを意味している。しかし、ランドローバーには秘策がある。それは後ほど説明しよう。フロントのデザインは、以前より飾り気が減り、ストレーキが付いた新しいサイド・インテークが最も視覚的な特徴となっている。サイドは先代よりもくびれや筋肉質なラインが少なくなった。ヘッドライトとテールライトはどちらも細長くなっているが、睨んだ目つきというわけでは全くない。リアまで伸びた黒いキャラクターラインは、先代からの大きな外見的変化だ。

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見た目だけでなく、新型イヴォークには他にも新しい点が多数ある。48Vマイルド・ハイブリッドのパワートレインはその筆頭だろう。ガソリンまたはディーゼルの直列4気筒エンジン「INGENIUM(インジニウム)」と組み合わされ、最高出力は150psから300psまで各種用意される。もっと伝統的なパワートレインをお望みなら、マイルド・ハイブリッドなしのモデルも設定される。欧州では最高出力150psのディーゼル・エンジン+マニュアル・トランスミッションの前輪駆動という最も廉価で燃費効率に優れたモデルがあり、5.4L/100km(約18.5km/L)という省燃費を実現しているが、米国には最高出力246hp(249ps)のガソリン・エンジン+ZF製9速オートマチックの4輪駆動という仕様が導入される予定だ。

さらに遅れて来年には、3気筒ガソリン・エンジンに電気モーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッド・モデルも追加になるという。
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注目のマイルド・ハイブリッドは、エンジンに搭載されたベルト一体型のスターター/ジェネレーターが減速時にエネルギーを回収し、それがフロア下に積まれた48Vリチウムイオン・バッテリーに蓄えられる。加速時にはその電力を使ってスターター/ジェネレーターがエンジンをアシストする。エンジンは速度が17km/h以下になると自動的に停止する。こうして燃費を向上させる仕組みだ。ガソリンの300psバージョンは0-100km/h加速6.6秒という動力性能と、8.1L/100km(約12.3km/L)という燃費を達成している。

48Vシステム用のスペースを作るため、ランドローバーは新しくアーキテクチャーを開発した。新型イヴォークが同社初の48Vマイルド・ハイブリッド搭載車となる。全長4,371mm × 全幅1,904mm(ミラー含まず) × 全高1,649mmというサイズは、先代よりほんの僅かに大きくなった。ホイールベースが2,660mmから2,681mmに伸びたことで、室内空間も少しだけ広くなったという。特に後部座席のレッグルームは20mm拡大し、荷室は10%広がって591リッターとなった。40:20:40で分割可倒式の後部座席を格納すれば、最大1,383リッターに拡大できる。

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新しいアーキテクチャによって、ボディ剛性は13%向上したという。フロント・サスペンションには路面からの振動を抑える液体封入式ブッシュを採用し、リアはジャガー・ランドローバー独自のマルチリンク(インテグラルリンク)。オプションでアダプティブ・サスペンションも選択できる。

新型イヴォークは、前述の欧州向けディーゼル+MTの前輪駆動モデルを除き、基本的に4輪駆動が標準となる。4輪駆動のトラクションが不要なときは、「ドライブライン・ディスコネクト」機能が自動的に後輪車軸の駆動力を分断することで無駄な燃料消費を抑える。新たに搭載された「テレイン・レスポンス2」システムは、路面をモニタリングして最適な車両の設定に切り替える。

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先代と比べて最も大きく変わったのはインテリアだ。フルタッチスクリーンの採用により、センター・スタックからボタンがほとんど消えた。ありがたいことにいくつかのダイヤルも残されているが、インテリアのデザインが未来的に感じられることは確かだろう。車両システムの状況を表示・操作するスクリーンの上部に、インフォテインメント・システムのスクリーンが備わる。これはクルマの電源がオンになると起き上がる仕組みだ。走行性能にはあまり関係ないことだが、ラグジュアリーな印象を与える。インフォテインメントはApple CarPlayとAndroid Autoの両方に対応し、手持ちのスマートフォンを接続できる。クルマから離れた場所でスマートフォンを使ってドアを施錠/解錠したり、車内の温度を設定することも可能だ。

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スクリーンが2つでは物足りないという人のために、インストゥルメント・パネルにも大型のデジタル・スクリーンが組み込まれている。不評を買ったロータリー式のシフト・セクレクターが廃止され、トグル・レバー式に変わったことに気付いた人もいるだろう。ステアリング・ホイールには、光沢のある黒い大型ボタンが備わるレンジローバーと同じようなデザインが採用された。レザーの代わりに環境に配慮したシート素材も2タイプから選べる。1つはKvadrat社が開発したもので、リサイクルしたペットボトルから作られるスウェード調素材にウールを混合した生地。もう1つはユーカリ由来の自然繊維を用いた生地だ。

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ランドローバーによれば、イヴォークは「スマート・セッティング」技術を搭載した同社初のモデルとなる。この技術は人工知能(AI)を使用してドライバーの好みを学習し、シートやステアリング・コラムの位置、温度設定、よくかける電話番号などを自動的に制御するという。また、ボンネットを"透視"したイメージ映像をスクリーンに映し出すことによって、車両の前方や真下にあるものを視認できる「グラウンド・ビュー・テクノロジー」を、量産車としては世界で初めて採用。リアビュー・ミラーには高精細のスクリーンが搭載されており、後方視界はカメラが捉えた映像で確認できる。リア・ウィンドウが小さくて後方が目視しづらいイヴォークには必須の装備と言えるだろう。レンズには撥水コートが施されているので、水が掛かっても弾く。泥や汚れが付着しにくいようにリップで覆われた構造になっている。

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新型レンジローバー イヴォークの英国における販売価格は3万1,600ポンド(約458万円)から(ディーゼル+MTの前輪駆動モデル)。米国では2月のシカゴ・オートショーで公開される予定だ。













By ZAC PALMER
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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