イーロン・マスク、メルセデス・ベンツの商用バン「スプリンター」の電動化モデル開発に興味を示す
先ごろテスラの会長を辞任したものの(CEO職は継続)、四半期の収益に改善が見られたことで今までよりもよく眠れていると思われるイーロン・マスク氏が、再びダイムラーと協力する可能性についてほのめかした。今回は、メルセデス・ベンツの商用バン「スプリンター」の電動モデル開発に取り組みたいと考えているようだ。

とはいえ、メルセデスは既に「eスプリンター」と呼ばれる商用バンの電気自動車(EV)バージョンを完成させ、来年の発売を予定している。しかしマスクCEOはTwitterで、テスラの商用バンをより早く投入するために、メルセデスからバッテリー、パワートレイン、コンピュータ・システムを取り除いた"グライダー"バージョンのeスプリンターを調達する可能性について語った。しかし、優先順位のリストに載っているのは、「モデルY」、ソーラー・ルーフタイル、ピックアップ・トラック、「セミ」、「ロードスター」だとも書き加えている。 Dragonmyass:テスラのバンじゃなくて残念だ。私たちはタフな電動商用バンが本当に本当に本当に本当に必要なのに。クレイジーなくらい燃料を燃やしている。

イーロン・マスク:ダイムラー/メルセデスと共にスプリンターの電動バージョンの開発に取り組むのも面白いかもしれない。あれは素晴らしいバンだ。問い合わせてみよう。

マスクCEOはTwitterでよく発言しているが、彼がどこまで本気なのかは分からない。我々はテスラの広報にコメントを求めているところだ。 イーロン・マスク:オーケー。課題はたくさんある。バン・グライダー(バッテリー、パワートレイン、コンピュータ・テクノロジーを搭載しない車両)をダイムラーから調達してすぐに生産を始めるか、全てを自分たちでやって生産が遅くなるかのどちらかだ。いずれにしても生産台数に大差はない。優先順位リストに載っているのは、モデルY、ソーラー・ルーフ・タイル、ピックアップ・トラック、セミ、ロードスターだ。

だが、注目すべきは以前にもダイムラーとテスラが資本提携を結んだことがある点だ。2009年の世界的金融不況のさなか、ダイムラーはテスラ株の約9.1%を取得するために5,000万ドル(約5億6,000万円)を払っている。2012年に行われた米国版Autoblogのインタビューで、マスクCEOは当時のダイムラーの行為が「テスラを救った」と評価した。テスラはかつてメルセデス・ベンツ「Bクラス エレクトリック・ドライブ」にバッテリーパックとドライブトレインを提供したが、両社はEVにおいてライバル関係になりつつあると判断したダイムラーは、技術を分別するために2014年までに残った株を全て売却している。

また、共同開発が両社にとってどれほどのメリットがあるかも不透明だ。メルセデスのeスプリンターは、41kWhと55kWhという2種類のバッテリー容量が用意され、航続距離は前者が115km、後者は150kmとなる。ダイムラーはまた、乗用バン「eヴィトー」と小型バン「eシタン」の発売も計画している。現時点でテスラの商用バン・セグメントには何もないが、同社は航続距離が約800kmのセミトラックを開発中で、2019年に発売を予定している。


By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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