フォルクスワーゲン、数年内に1,500万台の電気自動車を生産する計画を発表!
フォルクスワーゲン(VW)は、自動運転車と電気自動車(EV)の開発に500億ドル(約5兆6,450億円)を投資し、「ゴルフ」のディーゼル仕様と同価格帯となるコンパクトEVを投入することで、バッテリー駆動車の需要を拡大する計画を発表した。

ハンス・ディーター・ペッチュ会長は11月16日、ドイツ・フランクフルトで行われた記者会見において、今後5年間にVWを「サスティナブル・モビリティの世界的サプライヤー」にすることが目標だと語った。

また、ペッチュ会長はVWが小型商用車の開発でフォードと提携協議中であることを明言している。

VWは、排出ガス不正問題を受けてディーゼル車から方針を変更し、ドイツ国内にある3つの工場を内燃エンジン車からEVの生産に転換する計画だ。同社は2025年までに、EVのラインアップを現在の6モデルから50モデル超に増やすという。

VWは新開発のEV専用量産プラットフォーム「MEB」を採用する車両を、数年のうちに1,500万台まで生産可能にするとし、11月12日に行われたインタビューにおけるヘルベルト・ディースCEOの発言を訂正した。

自動車メディア『Automotive News』は12日、ディース氏の言葉を引用して、VWが2020年に世界各地で5,000万台のEVを生産開始し、そのためのバッテリー供給を受ける契約を締結したと報じていた。

だが、VWの広報担当者は記者会見当日の16日、「5,000万台という数字はMEBを採用するEVの長期的な暫定目標値」であるとし、「ディースCEOが意味していたのは1,500万台であり、5,000万台ではありません」と述べている。

VWの監査役会は、EV量産に向けてドイツ国内にある3つの工場の設備を一新し、バッテリーの供給パートナーやライバルの自動車メーカーとの提携を検討する巨額のEV投資計画を可決した。

監督役会の議席の半分を占める労働組合は、バッテリー駆動車の生産によって必要な労働者が減少することへの懸念から、2025年までに100万台の生産能力をグローバルに創出する計画を承認する必要があった。

ドイツでは、ガソリン車とディーゼル車の製造に携わる労働者は約43万6,000人となっている。

世界的な総合金融機関INGのアナリストによると、内燃エンジン車はエンジン、エキゾースト・システム、トランスミッションに1,400個の部品が使用されているが、EVのバッテリーとモーターはわずか200個の部品しか必要としないため、自動車製造の仕事は脅威にさらされているという。

VWの経営陣は、ツヴィッカウ、エムデン、ハノーファーの工場をEV生産用に転換する計画と2028年までの雇用保証について、労働組合幹部に対し説明を行った。

MEBを採用する「I.D.」シリーズ最初のモデルは、2019年にツヴィッカウ工場で量産が始まる予定だ。これに向け同工場では、EVの生産能力を33万台に増大させる。ツヴィッカウ工場では現在、VW「ゴルフ」と「ゴルフ ヴァリアント」を生産している。

また、VWのMEBプラットフォームはフォードに供給される可能性もある。VWとフォードは将来に向けた自動運転技術や電動化技術の共同開発や、グルーバル市場における互いの得意分野を補完するため、提携の可能性について話し合いを続けているところだ。

※この記事はロイターからの情報を使用した。


By ASSOCIATED PRESS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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