Volvo owner Irv Gordon, who drove 3.2M miles in his P1800, has died
Related Gallery:Irv Gordon reaches 3 million miles in his 1966 Volvo 1800S

ボルボP1800」に乗り驚異的な走行距離を伸ばし続けることで知られたアーヴ・ゴードン氏が、77歳でこの世を去った。この訃報は彼の公式Facebookファン・ページで報じられゴードン氏の娘による投稿が引用されている。

米国ニューヨーク州ロングアイランドで教師をしていたゴードン氏は、1966年に自身が購入したボルボP1800で走って、走って、さらに走ることで名声を得て、ギネス世界記録を達成した。それ以前には彼はシボレー「コルベア」を乗り継いでいたが、2台続けてトラブルに見舞われたため、ボルボに乗り換えた。彼には職場と自宅の往復125マイル(約200km)を通勤するために信頼できるクルマが必要だったのだ。

『Wired』に掲載されたゴードン氏の記事によると、彼が記録的な走行距離を意識したのは、彼のP1800が基本的なメンテナンスをするだけで、全く修理を必要とせずに25万マイル(約40万km)を越えたことに気づいた後、ボルボに製品を賞賛する手紙を送り、同社から丁寧な返事を受け取った時だったという。

最初の100万マイル(約161万km)を達成した時は、ゴードン氏と彼のクルマ、そしてボルボにとって一大事だった。ボルボは、彼がファミリーカーとして使えるように、ベルトーネがデザインした新しいクーペ「780」を贈呈した。このクルマは走行距離が45万マイル(約72.4万km)をわずかに越えた頃に売却されたが、P1800はそのまま残された。P1800の走行距離が169万マイル(約272万km)を達成し、ギネス記録を更新したのは、ゴードン氏が特に必要なかったにも関わらずエンジンをリビルトしてから、ちょうど100万マイルを過ぎた時だった。これは彼が慎重になりすぎていただけで、クルマは何の問題もないことが分かった。2002年に2度目の100万マイル(約160万km)を越えた時には、新型「C70」をプレゼントされている。

2009年になると、P1800はオリジナルのエンジンの圧縮圧力が低下してきたため、新しいエンジンに載せ替えられた。SEMAショーに展示した際にはボディにダメージを負ったことで、ゴードン氏は長年堅く守ってきた自分以外の人がこのクルマを運転するべきではないという信念を強化した。また、彼は全てのオイル交換とブレーキの整備を、自分自身で行ってきた。ゴードン氏がこの世を去った時、P1800の走行距離計は326万257マイル(約524万6,875km)を示していた。

ゴードン氏はこのクルマで世界中を走った。その間、彼は路上でどれだけ多くの人々に会い、どれだけ様々なことを見聞きしたのだろう。クルマの走行距離計が数字を重ねるごとに、クルマが自分の一部となり、また逆に自分がクルマの一部となる。ゴードン氏はあるインタビューで次のように語っている。

「私はこのクルマを買ったこと、そしてこのクルマが私を毎日職場へ連れて行ってくれ、毎日自宅へ連れ帰ってくれて、1度も悲しみをもたらすことなく、1度も問題を起こさず、1度も修理が必要な状態に陥っていないことにとても満足しています。きっと私は死ぬまでこのクルマに乗り続けることでしょう。それまでこのクルマも走り続けてくれるでしょう。このクルマは私よりも健康なのですから」


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Related Gallery:Irv Gordon reaches 3 million miles in his 1966 Volvo 1800S

Related Gallery:Irv Gordon's 2 million-mile Volvo P1800


■関連記事
ボルボオーナー、47年の歳月をかけて前人未踏の記録480万キロ走破!!

故ロジャー・ムーアが愛用したボルボ「1800 S」、ドイツのクラシックカー・ショーで展示中

【ビデオ】ドラマ『セイント/天国野郎』で使われたロジャー・ムーアのボルボ

■関連動画