Spin
フォードが電動キックスクーターのスタートアップSpinを買収する、とAxiosが報じている。この件に近い筋によると、"諸々含めトータル買収額は1億ドル近く"とのことだ。Axiosはその前に4000万ドル前後としていた。

Spinは現在、フロリダ州のコーラル・ゲーブルズ、ワシントンD.C.、ノースカロライナ州のシャーロットとダラム、ケンタッキー州のレキシントン、コロラド州のデンバー、ミシガン州のデトロイト、カリフォルニア州のロングビーチでスクーター事業を展開している。それらの都市に加え、5つの大学キャンパスでも利用できる。

Spinは、3月にサンフランシスコで最初にスクーター事業を展開した3社のうちの1社だった。BirdそしてLimeとともに、Spinは市当局が許可プロセスを決めるまで電動スクーターを街から撤去することを余儀なくされた。そして事業展開の許可をSpinはもらえなかったため、この業界で最も静かなスタートアップの一つとなっていた。しかし来週Spinはサンフランシスコでの電動スクーター事業の許可否認について市側と面会する。

情報筋によると、6月時点で、Spinはセグウェイ傘下の電動スクーター製造のNinebotと、1カ月あたり3万台のスクーターを年末まで購入する契約を結んでいた。なぜフォードが自前のサービスを展開するのにスクーター製造メーカーと提携する代わりにSpinを買収する必要があるのかについては、完全にクリアではない。

同じ6月、Spinは1億2500万ドルのセキュリティトークン発行を完了させる手続きをとっていた。Spinに近い消息筋によると、Spinのセキュリティトークンは、適格機関投資家から資金を調達するためのもので、この投資家にはSpinが電動スクーター事業であげる収益の一部が付与される。STO(セキュリティトークンオファリング)で、投資家は現実世界の金融商品とリンクするトークンを購入できる。Spinの場合、トークンは収入とリンクする。これまでにSpinは従来のベンチャーファンディングで800万ドルを調達している。

近年、フォードはAutonomic、TransLocとともにコミューターシャトルサービスのChariotを買収している。

Spinは、南サンフランシスコとシアトルでステーションなしの自転車事業を開始したあとの2月、正式に電動スクーター業界に参入した。それまでSpinは自転車シェアプラットフォームを運営していただけだった。昨年8月、Spinはステーションなしの自転車シェアプログラムを、先行していたシアトルに続いて南サンフランシスコに導入。そして1月、ステーションなしの電動自転車を披露した。しかしながら関係筋によるとSpinはいま電動スクーターのみにフォーカスしているという。

過去1年かそこらで、電動スクーターはまったく見られない状態からどこにでもある状態へと変わっている。ここには、20億ドルの企業価値を持つサンタモニカ拠点のスタートアップBird、もう一つの電動スクーター企業のユニコーンで、このほどUberと提携したLimeUberのJUMP、Boosted Boardの共同創業者Sanjay DastoorのSkip、そしてLyftなどが含まれる。

現在フォードとSpinにコメントを求めていて、反応があり次第アップデートする。


イメージクレジット: Spin

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(翻訳:Mizoguchi)

※こちらの記事は『TechCrunch』より許可を得て掲載しました。