【ビデオ】ポルシェ「911 GT2 RS」がニュルブルクリンクで公道仕様車の最速ラップを更新!(但し書き付き)
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この数年、ニュルブルクリンク北コースのラップ・レコードが更新される頻度が上がっている。2016年10月に正式発表前のランボルギーニウラカン・ペルフォルマンテ」が当時の市販車最速となる6分52秒01というタイムを達成すると、その1年後にポルシェ「911 GT2 RS」6分47秒25を記録してこれを塗り替えた。さらに今年の夏、再びイタリア勢がニュルにやって来てアヴェンタドール SVJ」が6分44秒97のタイムで王座を奪還した。そして今回、ポルシェがそれを凌ぐ6分40秒33というタイムを、"公道走行可能な911 GT2 RS"で記録したと発表。だが、これには但し書きが付く。

"公道走行可能な911 GT2 RS"と書いたのには理由がある。このGT2 RSは"公道走行可能"だが、"ストック(メーカーの工場を出た状態)のまま"ではないのだ。このクルマは、ポルシェのエンジニアとマンタイ・レーシングの専門家たちによって、北コース挑戦用に「特別にセットアップされたもの」だという。マンタイ・レーシングは世界耐久選手権に2台のポルシェ「911 RSR」を送り出している。同社はポルシェ車用のチューニング・パーツ(公道走行対応)も製作しており、今回の挑戦ではその「新しいパフォーマンス・キット」が使用され、昨年のラップ・タイムを7秒も縮めるのに貢献した。

具体的にどのような改造が施されたかについて、ポルシェは詳細を明らかにしていない。公式プレスリリースにも「改造の対象はシャシーとエアロダイナミクスの分野を含みます。技術陣はあらゆる状況におけるオンロード・ドライビングの適合性に注力しました」と述べるに留まっている。サスペンションとエアロパーツがアップグレードされていると思われるが、仕様についてはマンタイ・レーシングからの発表を待つことにしよう。写真を見ると、フロントにカナードが追加されていること、そしてリア・ウイングの翼端板が大型化されているらしいことは確認できる。

「911 GT2 RS MR」と呼ばれる今回の改造が施された911は、少なくとも欧州では合法的に公道走行可能であり、マンタイ・レーシングから一般にも提供される予定だ。安全のためにシートのみレース用のバケット・シートに交換されていたが、それによる軽量化は一切ないという。

Porsche 911 GT2 RS MR
ニュルブルクリンクを知り尽くし、今回の記録を成し遂げた開発ドライバーのラーズ・カーン氏(写真の右から2番目)は「運転はとても楽しめました。この新しいパッケージを装着したクルマのバランスはとても良く、速く走るために大きなリスクを負う必要はありませんでした。既に暗くなっていたので一度しかアタックできませんでしたが、最初からこのタイムが出せたのです」と語っている。

ニュルブルクリンク北コースにおける総合の最速記録もポルシェが保持しており、これは世界耐久選手権用LMP1レースカーをラップタイム更新に特化させた「919ハイブリッドEvo」による5分19秒546というタイムだ。果たして今回の公道仕様車最速記録は、いつまで"最速"でいられるだろうか。



By REESE COUNTS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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