【フォト&ビデオ】新型BMW「8シリーズ コンバーチブル」がデビュー! クーペとの価格差は約100万円
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自動車業界が自由参加のSEMAという名のコスプレ大会を終えた脱力感から回復しようとしているところで、BMWがその特効薬を持ち出してきた。スタイリッシュでゴージャスな新型「8シリーズ」のコンバーチブルが発表されたのだ。SEMAショーに展示されたクルマには人類が考え得る限りの改造が施されていたが、この新型モデルに施された変更は基本的に1点のみ、ルーフを切り取って開閉式ソフトトップを取り付けたことだけである。

BMW 8 Series Convertible
今年6月に発表された「8シリーズ クーペ」と同じく、BMWが新型「8シリーズ コンバーチブル」の発売当初に用意するパワー・ユニットは2種類。ガソリンとディーゼルの高性能エンジンだ。「M850i xDrive コンバーチブル」が搭載する4.4 リッターV型8気筒ガソリン・エンジンは、V字型シリンダー・バンクの内側に2基のツインスクロール・ターボチャージャーを装備し、フル可変バルブ・コントロール、可変カムシャフト・タイミング機構を採用することで、最高出力530ps/5,500〜6,000rpm,と最大トルク750 Nm/1,800〜4,600rpmを発生。クーペより125kgも重くなった車体を、0-100km/hまでクーペより0.2秒だけ遅い3.9秒で加速させる。同社はこのエンジンの信頼性と効率性を保持するため、シリンダー・ブロックに強度を増したアルミ合金を使用し、シリンダー・ウォールにはワイヤアーク溶射によるスチール・コーティング、ピストンはグラファル(Grafal)加工コーティングが施されている。また、「M パフォーマンス」モデルとなるM850i xDrive コンバーチブルには、フラップ・コントロールを備えた「M スポーツ・エキゾースト・システム」が標準で装備されるため、ルーフを開ければクーペ以上にそのサウンドを楽しむことができるだろう。

そして「840d xDrive コンバーチブル」は、3.0リッター直列6気筒ディーゼル・エンジンを搭載。ピエゾ・インジェクターを使ったコモンレール式直接燃料噴射システムとマルチステージ・ターボチャージャーを採用するこのエンジンは、最高出力320hp/4,400rpmと最大トルク680Nm/1,750-2,250rpmを発生し、0-100km/h加速は5.2秒。こちらは100km走行あたり6.3〜5.9リッター(約16.9〜15.9km/L)という優れた燃料消費率が特長だ。

どちらのエンジンもパドルシフトとローンチ・コントロールを備えた8速「ステップトロニック・スポーツ」オートマチック・トランスミッションが組み合わされ、BMWの「xDrive」4輪駆動システムは最大100%の駆動力を後輪に配分する。

フロントにダブルウィッシュボーン・アクスル、リアに5リンク式アクスルを備えた足回りには、両モデルともアダプティブMサスペンションを標準装備。電子制御ダンパーが運転状況により常に圧縮と反発を調整し、快適さとスポーティなドライビングを最大限に両立させる。速度によって前輪と同位相または逆位相に後輪も操舵するインテグラル・アクティブ・ステアリングも標準で装備される。

2019 BMW 8 Series Convertible debuts: 523-hp M850i xDrive starts at $122,395
2019 BMW 8 Series Convertible debuts: 523-hp M850i xDrive starts at $122,3952019 BMW 8 Series Convertible debuts: 523-hp M850i xDrive starts at $122,395

スタイリングは初めて見ても特に驚くことはないだろう。50km/h以下であれば走行中でも15秒で開閉可能なソフトトップを除けば、既に発表済みのクーペとそっくりだ。とはいえ、BMWはソフトトップを収容するカバーにも特別な注意を払っており、ルーフを開けた際にわずかに"ダブルバブル"となるようにデザインされている。

だが、このコンバーチブルはクーペにはない、目には見えない2つの特徴を備えている。1つは、オープントップの車両における安全性を考慮して、BMWが開発したロールオーバー・プロテクション・システムだ。車載コンピューターが横転の危険を察知すると、リアシートのヘッドレスト後方に2本のアルミ製バーが自動で展開する。これと衝撃に耐えられるように強化されたフロント・ガラス周囲のAピラーが、事故の際に乗員を守る。

2019 BMW 8 Series Convertible debuts: 523-hp M850i xDrive starts at $122,3952019 BMW 8 Series Convertible debuts: 523-hp M850i xDrive starts at $122,395

それに比べると重要性はやや低いが、2つ目の特徴はフロント・シートのヘッドレストに組み込まれたエアベントだ。そこから温風が吹き出してネックウォーマーとして機能する。風量は3段階に調節可能だが、走行速度によって自動で調整するモードも用意されている。真のコンバーチブル乗りは、寒い秋の日にルーフを下ろし、車内で温かい風を吹かせるのが一番気持ち良いと知っている。

インテリアはクーペとほぼ共通だ。10.25インチのセンター・スクリーンは、第7世代のBMW「iDrive」システムを搭載し、ステアリング・ホイールの向こうには、従来のメーター・パネルの代わりに12.3インチのディスプレイが搭載されている。インフォテインメントは、シフトセレクター隣のベゼル付き回転ダイヤルで操作する。

BMWはクーペの流麗なルーフラインを切り捨てたいと思う人に対し、約100万円の追加料金を請求している。米国での販売価格はクーペのM850i xDriveが11万2,895ドル(1,278万円)であるのに対し、コンバーチブルは12万2,395ドル(約1,385万円)となる予定だ。



By TONY MARKOVICH
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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