アレス・デザインがフェラーリ「GTC4ルッソ」をベースに現代版「412」を製作!
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アレス・デザインは、美しい「ベントレー『ミュルザンヌ』のためのアレス・デザイン・クーペ」に続き、今年2つ目のプロジェクトに着手している。イタリアのモデナに本拠を構えるこのコーチビルダーは、今回も開発中のクルマに"Project"というコードネームを使用し、「プロジェクト・ポニー」の画像を公開した。これはフェラーリの現行モデル「GTC4ルッソ」をベースに、かつての「412」を現代に蘇らせたものだ。

1985年に発表されたフェラーリ 412は、多くの人から熱烈に愛されたとは言えない4人乗りクーペで、1973年に登場した「365 GT4 2+2」から始まったフロントにV12エンジンを搭載するグランツーリスモの最終発展型だ。車名の数字は1気筒あたりの排気量を表し、412では4,943ccにまで拡大されたV12エンジンが最高出力340bhp/6000rpm(公称値)を発生した。先代の「400」で初めて採用されたGM製3速オートマチック・トランスミッションはスポーツカー・マニアから嘲笑の対象となったものの、マニュアルより多くの売り上げを記録した。

だが、当時の少年達はトム・セレック出演の『私立探偵マグナム』に登場した「308」のポスター部屋に貼り、ドン・ジョンソンの乗る「テスタロッサ」を見てマイアミ警察の給与方針に疑問を抱いたものだった。「288 GTO」は『ゴッドファーザー』とソフィア・ローレンを半分ずつ合わせたらどんなクルマになるかを示し、「F40」は重力波を発生した。そんな時代に412は、湿った小屋でマルサラ・ワインの澱やパサパサになったポレンタを食べて過ごしているような状況だった。

Ares Design Project Pony
しかし、今になってみると412のクリーンなデザインは魅力的に見える。GTC4ルッソに食指が動かなかった人も、これなら欲しくなるかもしれない。アレス・デザインはGTC4ルッソのフロント・フェンダーに開けられたダクトを残しながらも、装飾的なフィンは取り除き、412に倣ったサイドの真っ直ぐなラインとつなげた。エクステリアのデザインは全て引き直され、ボディ・パネルは全てカーボンファイバーで作り替えられた。ポップアップ式のヘッドライトを備え、ボンネットには横方向にベントが設けられている。シューティング・ブレーク型の車体後部は、鋭く折れ曲がったCピラーとそこから緩やかに傾斜したトランクリッドを持つノッチバック・クーペ型に変わり、この部分がフロントエンドと絶妙なバランスになっている。合わせてリア・ディフューザーも伸ばされた。1980年代的な美しさを醸すため、サイド・ウィンドウとBピラーはクロームのトリムで囲まれ、レトロな星型スポークのホイールが装着されている。

Ares Design Project Pony
インテリアもGTC4ルッソの操作系や基本構造は残しつつ、全面時に変更されている。ダッシュボードは角が丸められた四角い形状に作り替えられ、丸型の送風口は角形に置き換えられた。ステアリング・ホイールもフラットボトム型から丸型に交換されている。

パワートレインはGTC4ルッソのまま。つまり、クラシックなルックスの内部には、最高出力690ps/8,000rpmと最大トルク697Nm/5,750rpmを発生する6,262ccのV型12気筒エンジンと、「F1 DCT」7速デュアルクラッチ式トランスミッションを搭載し、「4RM」システムが4輪全てを駆動するというわけだ。価格は70万ユーロ(約9,000万円)からと発表されている。フェラーリのディーラーに並んでいるGTC4ルッソの約2倍半といったところだ。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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