【CEATEC2018】移動中は実は空っぽ!? 三菱UFJが手掛けた日産「NV200」のお財布カーとは!?
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三菱UFJフィナンシャル・グループのJapan Digital Designは、2018年10月16~19日に千葉県の幕張メッセで開催されたIT技術とエレクトロニクスの国際展示会「CEATEC JAPAN 2018」に日産「NV200バネット」を改造した「ATM MINI」を出展した。

このATMを積んだNV200バネットは、ATMが近くにないイベント会場などで、来場者が現金を手軽に引き出すことができるようにした移動式のATMカーだ。

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QRコードを使った決済が注目を集め、今後は現金よりも、キャッシュレス社会へ進むとの話があるが、この車のキャッチフレーズは、「銀行は行くから来るへ」とのことで、キャッシュを使う社会で、今までよりも一歩先の便利さを追求したクルマとなっている。

車両のリアゲートを開けるとATMが搭載されており、キャッシュカードで現金を引き出すことができる。なお、預け入れはできないとのことなので、現時点ではイベント会場等で現金が必要になった場合に現金をおろす用途に特化した仕様になっている。

移動するATMというと過疎地域や被災地などで活躍しそうだが、振り込みや預け入れなどは今後の展開に期待といったところだろう。

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先日から稼働を開始したこのATMカーは、実際にイベントへ出張し、一般人向けに運用が開始されたとのこと。また、今後出張するイベントの募集しているとのことだ。

なお、このクルマは現金輸送車にはなっておらず、現状はイベント会場へ別の警備された現金輸送車が現金を持ち込み、ATM MINIに現金を入れて、帰りはまた現金輸送車に現金を戻して、運用する仕様となっているとのことだ。つまり、ATM MINI自身は、移動中においては、空っぽのお財布カーというわけだ。

そのため、運用するためには、このクルマを移動するスタッフ、警備するスタッフ等複数人が必要となる。仮に、手数料216円で、200人利用すると43,200円の売上にしかならないため、ビジネスとして成り立つのかと疑問に思い担当者に伺ったところ、手数料は臨機応変に変動させることもできるので、小規模なイベント等でも活用して欲しいとのことであった。

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ATMの運用には電力が必要だが、このモデルはガソリン仕様。

車内で電力を使う前提であれば、e-NV200をベース車両にすればよかったのではないかと担当者に伺ったところ、車両のコスト面から今回はガソリン仕様をチョイスしたとのこと。そのため、ATMを駆動する電力は出発前に充電をしておく必要があるとのことであった。

ちなみに、ガソリン仕様であれば、三菱グループにもNV-200のOEMモデルである三菱「デリカ D:3」がラインナップされているのでこちらをベースに展開したほうが、良かったのではないかとも思ったが、エアコンなどの電装品を使いたい夏、冬などの運用を考えると、今後は航続距離が伸びて進化したe-NV200をベース車両に使用したほうが良さそうだ。

中国などでは、露天の店も当たり前のように、QRコード決済ができ、キャッシュレスが進んでいる。日本では、QRコード決済が浸透するのか、お財布カーが普及するのか注目だ。


■関連サイト
Japan Digital Design公式サイト
https://www.japan-d2.com/projects/atm-mini/index.html