BMW、最大サイズのキドニー・グリルを持つ高級SUV「X7」を発表!
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BMWの新型フラッグシップSUV「X7」がついに登場した。いやはや、実に大きなクルマだ。全長5151mm × 全幅2000mm × 全高1805mmというサイズは「X5」より241mmも長く、標準ホイールベースの「7シリーズ」より41mm長い。そしてフロントのキドニー・グリルは、同社によれば「これまでBMW車のためにデザインされたものの中で最大」であるという。だが、それが実際にどのように見えるかというと、全体的に調和が取れているとは言いがたい。ボディ自体は非常にシャープな印象だ。クリーンかつエレガントなラインで、健康的に背筋を伸ばした伝統的なSUVのスタイルだ。だが、ノーズ辺りに視線を移すと雲行きが怪しくなってくる。細身のヘッドライトは現代的で鋭さを感じさせるが、グリルは少々やり過ぎだろう。ただでさえ上下に大きいのに、小さなヘッドライトがそれを強調している。BMWは堂々たる風格を表現したかったのかもしれないが、"ビーバーの突き出た歯"というイメージが頭から離れない。

そのルックスが好まれるかどうかはともかく、X7のパッケージは非常に実用的だ。全グレードで3列シートが標準となり、2列目はベンチシートによる7人乗りか、あるいは左右独立シートの6人乗りかを選べる。荷室容量は326リッターで、2列目と3列目のシートを両方格納すれば最大2,120リッターに拡大できる。

インテリアは、BMWが公開した画像を見る限り、かなり豪華な印象だ。メーター・パネルとセンター・コンソールに2つの12.3インチ・スクリーンが搭載されている。ダッシュボードの形状はBMWの標準的な仕様を踏襲しているようだが、レザーや木目の表面加工が施され、非常に魅力的かつ高価に見える。画像のクルマはブルーとグレーを組み合わせたカラーリングが絶妙に美しい。ブルーのスエード張りのルーフライニングが、インテリアを見事にまとめ上げている。乗員は4ゾーン独立調整式のエアコンに加え、シート各列の上部に備わるサンルーフ・パネルによって快適な空間を楽しむことができるだろう。サンルーフのガラスにさまざまなパターンや色、さらには人工的な星空を映し出すことも可能なLED照明サンルーフや、1,500Wのハーマン・カードン製サウンド・システムなど、ハイエンドなオプションも用意されている。

BMW X7
パワーユニットはガソリンとディーゼルが2種類ずつ。「X7 xDrive40i」はツインスクロールターボ付き3.0リッター直列6気筒ガソリン・エンジン(最高出力340ps/最大トルク450Nm)、「X7 xDrive50i」は2基のツインスクロールターボを装備した4.4リッターV型8気筒ガソリン・エンジン(最高出力462ps/最大トルク650Nm)、「X7 xDrive30d」は可変インレット・ジオメトリーのシングルターボを備える3.0リッター直列6気筒ディーゼル・エンジン(最高出力265ps/最大トルク620Nm)、そして高性能な「Mパフォーマンス」モデルの「X7 M50d」は高圧と低圧に2基ずつ、計4基のターボチャージャーを備える3.0リッター直列6気筒ディーゼル・エンジン(最高出力400ps/最大トルク760Nm)を搭載。いずれも8速「ステップトロニック」オートマチック・トランスミッションが組み合わされ、4輪を駆動する。4輪駆動システムは最大100%を後輪に配分でき、さらに電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャルも、M50dには標準装備、xDrive50iとxDrive40iにはオプションで装備できる。

X7のサスペンションは前後とも独立式で、前ダブルウィッシュボーン式、後5リンク式。全車標準装備のアダプティブ・サスペンションは車高を上下に調整でき、乗車する際にはさらに低くなる。オプションの「ダイナミック・ハンドリング・パッケージ」には後輪操舵やアクティブ・ロール・ミティゲーションが含まれ、さらにカメラが前方のコーナーや路面の凹凸を判断し、アダプティブ・サスペンションを自動的に引き締める。ドライブ・モードに砂漠や岩場、グラベル、雪などにそれぞれ最適なモードが加わる「オフロード・パッケージ」もオプションで用意される。

新型X7は米国サウスカロライナ州スパータンバーグ工場で生産され、2019年3月より順次発売になる予定だ。米国での価格は、xDrive40ixが7万4,895ドル(約843万円)から、xDrive50iは9万3,595ドル(約1,053万円)からとなっている。


By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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