【噂】ジャガーの次期型「Fタイプ」は、BMW Mから供給されるV8ツインターボ・エンジンを搭載?
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ポルシェ「911」シボレー「コルベット」は別として、現在販売されているスポーツカーの将来を予見することなど、有名な霊能者にだって難しいだろう。それでもメディアはアウディ「R8」のように「現行型を最後に廃止となる」根拠を挙げてみたり、あるいは"確かな情報筋"から聞いた話として「現行型よりワイルドな全くの別物になる」と書いたりする。そして次期型ジャガー「Fタイプ」に関しては、BMWから4.4リッターV8ツインターボ・エンジンの供給を受けるという噂が浮上している。

この噂は英国の自動車雑誌『Car』に掲載されたGeorg Kacher氏の記事が発端だ。同氏は2016年、米国の自動車メディア『Automobile』で、BMWが長い交渉の末、V8エンジンをジャガーランドローバーのトップエンドのクルマに供給するという協定を成立させつつあると発言。そして今回、その情報が正しかったと結論付けている。この協定により、開発に費用がかかるが大量には売れないエンジンを作るための多額の資金がBMWに入るだろう。同時にジャガーから轟音を出す上に燃費が悪いフォード由来の5.0リッターV8スーパーチャージド・エンジンを引き離すことにもなる。

現時点で、協定に関するこれ以上の詳細は分からない。Kacher氏によると、次世代のFタイプは2020年に発売されるらしいので、これがBMWのエンジン、厳密に言えばBMW M部門のエンジンを搭載する最初のジャガー・ランドローバー(JLR)車になるだろう。BMW内におけるコードネームは"S63"だが、JLR内部ではおそらく"プロジェクト・ジェニファー"と呼ばれていると思われるこの4.4リッターV8エンジンは、先代BMW「M5」では560ps、現行M5の標準モデルは600ps、そして「コンペティション」仕様では625psを発生する。ちなみに現行型「Fタイプ R」の最高出力は550ps、「Fタイプ SVR」は575psだ。

とはいえ、この噂の真偽は判然としない。昨年、JLRは2020年以降に発売される全ての新型車を何らかの形で電動化すると宣言した。BMWのS63型V8エンジンがハイブリッド化されるという情報は我々の耳に入っていない。次世代のBMW「M3」はある種のハイブリッド化を受けるが、こちらは直列6気筒がベースとなる。

今年のパリ・モーターショーで、米国の自動車雑誌『Road and Track』はジャガーのデザイン・ディレクターを務めるイアン・カラム氏に取材を行い、ハイブリッドのFタイプについて質問している。同氏は、「電動化は必然の計画ではない」と答え、「正直に言うと、計画はない」と付け加えた。さらに同氏は、「ミドシップのようなスタイルを持つ電気自動車を作りたい」と語ったという。これはつまり、ジャガーでいえば「C-X75」のようなスーパーカー・スタイルに、電気自動車「I-PACE」のパワートレインを組み合わせた次世代のスポーツカーということになるだろう。しかし、これは精神的にも価格的にもFタイプの後継とは言えまい。カラム氏は「Fタイプの後継については、複数のプロジェクトで様々な実験している」と答えるに留まった。

Kacher氏は、ミドシップのスーパーカーも別のモデル・ラインとして可能性はあるが、それはFタイプとは別物だと書いている。さらに同氏によれば、ジャガーは「小さな非常用の後部座席を(次期型Fタイプに)押し込もうとしている」という。これはポルシェ 911の顧客の目を引くためだ。また、ジャガーは「XK」の後継モデルの開発も続けており、こちらは2+2シーターの次期型Fタイプより大型で室内も広いグランドツアラーになると思われる。両車の関係性も興味深い。

もし、貴方が特に有能な霊能者で、スポーツカーの未来を映し出す水晶玉をお持ちなら、我々にこっそりと何が見えるかを教えていただけないだろうか。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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