【噂】アウディから、歴史的な高級車ブランド「ホルヒ」の名前が復活?
歴史的なブランドを復活させようと考えるドイツの自動車メーカーは、メルセデス・ベンツだけではないようだ。アウディもハイエンドなモデルに「ホルヒ」の名前を復活させると報じられている。

ホルヒは、20世紀初頭にラグジュアリーなクルマを作っていた自動車メーカーで、1932年に現アウディの前身となる「アウトウニオン」を形成した4つのブランドの1つ。ホルヒとアウディ、DKW、そしてヴァンダラーは共同事業を表す4リングスのエンブレムを作り出し、この有名なロゴは今日までアウディのエンブレムとして採用されている。中でも他の3ブランドよりも常に高級なクルマを作り続けたホルヒは、マイバッハに匹敵するほど由緒ある名前だ。

ホルヒとはまた、アウディにとって創業者の名前でもある。経営陣との対立により自身の名前を冠した自動車メーカーを去ることになったアウグスト・ホルヒ氏は、1910年に新たな自動車メーカーを設立。彼は自分の苗字「ホルヒ」(ドイツ語で『聞く』の意味)をラテン語に訳して、新会社の名前を「アウディ」(ラテン語で『聞く』の意味)とした。

『Automotive News』の報道によると、ホルヒの名前は、現行のアウディ A8が数年後にフェイスリフトする際、A8の最上位モデルとして復活するだろうとのこと。この最上級グレードにはV8またはW12エンジンの搭載も検討されているようだ。この新しいW12エンジンは先代の6.3リッター自然吸気とは異なり、ベントレー「ベンテイガ」に採用されているものと同じ6.0リッター・ツインターボ付きとなる。アウディのR&D(技術開発部門)の責任者を務めるペーター・メルテンス氏は、今年3月のジュネーブ・モーターショーで、12気筒エンジンは、いつかA8に搭載されることになるだろうと語っていた。アウディは今後、電動化にシフトしていくため、もしA8にW12エンジンが搭載されたら、これがアウディ最後の12気筒エンジン搭載車になる可能性が高い。

ホルヒのバッジが付けられたW12エンジンを搭載するクルマは、その名前に相応しく、最高出力585ps、最大トルク850Nmになる見込みだが、復活当初のマイバッハとは異なり、独立したモデルにはならないだろう。これはアウディが、メルセデス・ベンツの経験した2000年代初期のいささか残念な販売台数となったマイバッハ・ブランドのクルマから学習しているからだ。アウディは、ホルヒ専用に新しいボディのクルマを開発するのではなく、A8の最上級トリムにホルヒの名前だけを付け、特別なディテールや独自のホイールなどを装着することで、高級化と差別化を図るようだ。

もしW12エンジンがアウディのクルマには与えられないとしたら、ホルヒ・バージョンにはポルシェ「パナメーラ ターボ」の最高出力550psを発生する4.0リッターV8ツインターボが搭載される可能性もある。もう1つ、考えられる可能性は、強力な複数の電気モーターを搭載するプラグイン・ハイブリッドの「e-tron」バージョンだ。現代のホルヒが、電気モーターによる静粛性と強大なトルク、そして高い環境性能を顧客にアピールしても驚きではない。


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

■関連記事
アウディの次期型「S8」は、ポルシェ「パナメーラ ターボ」と同じエンジンを搭載して年内に登場

アウディ、新型「A8」が最後の12気筒エンジン搭載車に V10エンジンも近々廃止

量産車世界初のレーザースキャナー搭載!! 自動運転レベル3クラスのアウディ「A8」ができることとは!?

■関連動画