Holden Time Attack Concept Racer
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猛烈なパワートレインを搭載するクレイジーで超弩級のスーパーカーと言えば、おそらくケーニグセグやリマックを思い浮かべるだろう。だが今回は、大型のV8エンジンを大型の車体に積む後輪駆動セダンで有名なオーストラリアのブランド、ホールデンについての話だ。ホールデンは、バサーストにあるマウント・パノラマ・サーキットでの初優勝から50周年を記念して、単純明快な名前のコンセプトカー「タイム・アタック・コンセプト」のレンダリング画像と動画を公開した。名前の通り、これはサーキットで速いラップタイムを叩き出すために考えられたクルマだ。控えめに言っても、デザイナーが本当に想像力を解き放つとこうなるということだろう。

昨年、自社工場を閉鎖し、現在はセールス、エンジニアリング、そしてデザイン事業のみを抱えるホールデンだが、このコンセプトカーは各ホイールに1基、計4基の電動モーターを搭載し、トータルで最高出力1,340hp、そして最大トルクはさらに驚異的な3,240Nmを発生するという。各モーターには遊星ギア式の3速オートマチック・トランスミッションが組み合わされる。カーボンファイバー製シャシーにカーボン/ケブラー複合素材製ボディ・パネルを組み合わせた車体の重量は900kgと軽量で、0-100km/h加速の推定値はわずか1.25秒、最高速度は480km/hに達する計算だ。

もちろん、このクルマは直線の速さだけを追求しているわけではない。ごく一般的なダブルウィッシュボーン式サスペンションはカーボンファイバー製コンポーネントで構成され、ロール、ダイブ、そしてスクワットを抑制する油圧システムを搭載。車高を制御して路面との最適な接地を維持する。各輪にはカーボン・ブレーキとカーボン複合素材製のホイール、そして幅310mmの18インチ・スリックタイヤが装着される。

エアロダイナミクスを活用するデバイスも広範囲に使用されており、中でも顕著なのはベンチュリー・トンネルを通るエアフローを加速させるファンだ。これらによって低速でもダウンフォースを発生させることが可能になり、高速ではさらに高めることができる。

スペックは推定値だが、以上のようなテクノロジーを集結させたことでその数字はかなり驚異的だ。ホールデンによれば最大横加速度は6.5G、減速時には最大6Gもの加速度が発生するという。電動モーターはエネルギー回生ブレーキだけで2.0Gを発生させることができる。ホールデンはマウント・パノラマ・サーキットにおける走行シミュレーションを行い、1分29秒30で駆け抜けることが可能と算出した。ちなみに、同サーキットの最速ラップ・タイムは、2011年にジェンソン・バトンがF1マシンで記録した1分48秒8だ。ただし、『Wheels』が指摘するように、このバトンによるタイムはレース中に記録されたものではないため、公式タイムとして認められていない。ホールデンが発表したコンセプトカーのタイムもレース中をシミュレートしたものではないと考えていいだろう。



By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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