【試乗記】マイルド・ハイブリッドを採用したメルセデス・ベンツ「Cクラス」改良型 滑らかでパワフルな走りを実感
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今年7月に発表されたメルセデス・ベンツ Cクラスの改良新型モデルに試乗した。構成部品の約半分となる6,500箇所にわたって改良が施されたとされ、従来からの人気モデルがさらなる高みを目指したという。セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレのCクラス全4車種が同時に刷新されており、その中で今回試乗したのはセダンの「C 200 アバンギャルド」。パワートレインに、1.5リッター4気筒ターボ・エンジン+48V電気モーターの組み合わせというマイルドHVシステムを搭載した目玉モデルだ。試乗会は、長野県軽井沢町にこの夏オープンしたばかりのル・グラン軽井沢ホテル&リゾートをベースとして開催された。



新パワートレインによる滑らか且つパワフルな走りを実感

C 200 アバンギャルドが搭載するパワートレインは、まずは最高出力135kW(184PS)、最大トルク280Nmを発生する新開発「M264」型直列4気筒ターボ・エンジン。それにベルトを介してクランクシャフトと接続される、スターターとジェネレーターを兼ねるモーター「BSG(ベルドドリブン・スターター・ジェネレーター)」と「48V電気システム」が組み合わされる。こちらは回生ブレーキ等で発電した電気を1kWhの電池に蓄電し、最高出力10kW(14PS)、最大トルク160Nmを発生する、いわゆるマイルドハイブリッドシステムと呼ばれるものだ。


そのメリットは、走り出してすぐに分かる。スタート直後から電気モーターがターボチャージャーの過給圧が十分に高まるまでの間アシストを行うため、ゼロスタートからの加速がスムーズ且つ力強く、とても気持ちいいのだ。さらにこのモーターはギアシフト時にも作動し、エンジンが理想回転に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストをすることで、シフトチェンジは一瞬で完了する。おかげで、軽井沢周辺のアップダウンの多いワインディングをハイペースで駆け抜けるのがとても楽しい時間になる。また、アイドリングストップからの再始動時も、大きなスターターを使うことで従来の「ブルンッ」というショックなしで一発スタートでき、高級感が増しているのが分かる。


さらに前期型が採用していたランフラットタイヤは今回からほぼ全てのモデルで廃止。エアボリュームが感じられるノーマルタイヤに変更されたことにより、荒れた路面や段差を通過する際の快適性がアップしたことが、ステアリングを握る手のひらや、後席のヒップを通して伝わってくる。


そのほか改良点は、エクステリアやインテリアの多くの部分に見ることができる。試乗車のヘッドライトは、上位のSクラスEクラス同様の「マルチビームLEDヘッドライト」となり、テールライトユニットは「C」の文字をモチーフにしたライトデザインに。フロントグリルは「ダイヤモンドグリル」を採用し、ワイド感を強調するエアインテークとその左右のエアカーテンなどでアピアランスを強化している。車内も、よりワイドになったダッシュボード上部の10.25インチワイドディプレイとCクラス専用12.3インチコックピットディスプレー、Sクラスと同じデザインの最新世代ステアリングホイールでブラッシュアップ。心地よい空間が演出されている。


マイルドHVを搭載したC 200 アバンギャルドの価格は​​​​552万円。BMW 3シリーズアウディ A4、さらにトヨタ クラウンなど同じクラスのライバルは多いが、好調な販売台数は今後もキープされるだろう。ただし、試乗車はさらに安全性が増した「レーダーセーフティパッケージ」やAMGライン、レザーエクスクルーシブパッケージ、スペシャルメタリックペイント、メンテナンスプラスなど数多くのオプションが奢られていて、合計価格は706万7,120円となっていた。

文、写真:原アキラ(text & photo by HARA akira)

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