Related Gallery:2019 BMW 3 Series

BMWは現在開催中のパリ・モーターショーで、G20型と呼ばれる7代目「3シリーズ セダン」を発表した。

フロント中央にトレードマークの"キドニー・グリル"を配し、その両側に4灯ヘッドライトという伝統を踏襲した顔は、初めて見てもすぐにBMWだと分かるが、2つの"腎臓"グリルはクロームのフレームで統合され、進化したフルLEDヘッドライトには、対向車が眩しくないように自動的にハイビームを制御する「BMWレーザーライト」を採用したアダプティブLEDヘッドライトも用意される。ヘッドライトとグリルが完全につながったため、これを境にバンパーとボンネットはデザイン的にはっきりと分離した。エンブレムが戻って来たボンネットには、鋭いエッジのキャラクターラインが目立つ。これがBMW最新のデザイン言語ということになるのだろう。これまでと同様、標準モデルに加え、内外装のスタイルが異なる「Sport Line」「Luxury Line」「M Sport」という3種類のモデルが用意される(トップの青い車両はM Sport。下の白い車両はSport Line)。


先代のF30型より85mm長く、16mmワイドに、そして1mmだけ高くなったボディ・サイズは、全長4,709mm × 全幅1,827mm × 全高1,442mm。ホイールベースも41mm伸びて2,851mmになった。これによって当然ながら車内も広くなり、特に前席の肩や肘まわり、後部座席の足元に余裕が増えたという。トレッドはフロントが43mm、リアは21mm拡がっている。先代と比べるとボディ剛性は最大50%増、車両重量はボディが大型化したにも拘わらず、最大で55kgも軽量化されたという。運動性能の向上にも期待が持てる。もちろん、前後重量配分はBMWの哲学に則り50対50を維持している。Cd値は先代の0.26から0.23(最良)へ向上した。荷室容量の480リッターという数値は先代と変わらないが、実用性は改善されているとBMWは言う。40:20:40で可倒式の後部座席は標準。


センターコンソールがドライバー側に傾いたコクピットもBMWの伝統通り。インストゥルメント・クラスタ内のスクリーンは2.7インチから5.7インチに、ダッシュボードに一体化されたコントロール・ディスプレイは6.5インチから8.8インチに大型化された。メーター・パネルにフルデジタルの12.3インチ・ディスプレイが組み込まれる「BMWライブ・コクピット・プロフェッショナル」もオプションで装備できる。ヘッドアップ・ディスプレイも表示が70%拡大した。最新版のBMW オペレーティング・システム 7.0が採用されたソフトウェアは無線でアップデート可能。スマートフォンをかざしてドアロックの解錠/施錠ができるデジタルキーや、「ヘイ、BMW!」と呼びかけ、自然な言語で話しかければクルマが応対してくれる「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスト」も新たに採用された。縦列駐車や車庫入れの際にドライバーをサポートしてくれる機能も進化しているようだ。オプションのガラス・ルーフは開口部が従来より100mm拡がった。


エンジンは複数のガソリンとディーゼル、直列4気筒と直列6気筒が設定されるが、2019年3月の発売当初に用意されるモデルは以下の通り。トランスミッションは8速オートマチックのほか、318dと320dでは6速マニュアルも選べる。

・「320i」:後輪駆動、2.0リッター直列4気筒ガソリン、最高出力184ps/5,000-6,500rpm、最大トルク300Nm/1,350-4,000rpm、0-100km/h加速7.2秒、最高速度238km/h、燃費6.0〜5.7L/100km
・「330i」:後輪駆動、2.0リッター直列4気筒ガソリン、最高出力258ps/5,000-6,500rpm、最大トルク400Nm/1,350-4,000rpm、0-100km/h加速5.8秒、最高速度250km/h、燃費6.1〜5.8L/100km
・「318d」:後輪駆動、2.0リッター直列4気筒ディーゼル、最高出力150ps/4,000rpm、最大トルク320Nm/1,500-3,000rpm、0-100km/h加速8.4秒、最高速度222km/h、燃費4.4〜4.1L/100km
・「320d」:後輪駆動、2.0リッター直列4気筒ディーゼル、最高出力190ps/4,000rpm、最大トルク400Nm/1,750-2,500rpm、0-100km/h加速6.8秒、最高速度240km/h、燃費4.5〜4.2L/100km)
・「320d xDrive」:4輪駆動、2.0リッター直列4気筒ディーゼル、最高出力190ps/4,000rpm、最大トルク400Nm/1,750-2,500rpm、0-100km/h加速6.9秒、最高速度233km/h、燃費4.8〜4.5L/100km
・「330d」:後輪駆動、3.0リッター直列6気筒ディーゼル、最高出力265ps/4,000rpm、最大トルク580Nm/1,600-3,000rpm、0-100km/h加速5.5秒、最高速度250km/h、燃費5.2〜4.8L/100km


さらに遅れて、高性能なガソリン直列6気筒を搭載する「Mパフォーマンス」モデルの「M340i xDrive」(上の画像:最高出力374ps、最大トルク300Nm、0-100km/h加速4.4秒、燃費7.5L/100km)や、電気のみで最大60kmの距離を走行できるプラグイン・ハイブリッドの「330e」(システム合計最高出力252ps、XtraBoostモード使用時292ps、0-100km/h加速6.0秒、燃費1.7L/100km)も2019年夏に登場する予定だ。

7代目3シリーズ セダンはドイツ・ミュンヘンの工場に加え、中国とメキシコでも生産が行われるという。日本に導入される仕様、価格、時期が発表になれば、また改めてご紹介したい。


Related Gallery:2019 BMW 3 Series