ヘネシー、「ヴェノム F5」で最高速度500km/hを目指す!
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ヘネシー社のジョン・ヘネシーCEOは、かつて「我々のクルマは300mph(約482.8km/h)を軽々と超えるスピードを出せると確信している」と自社の「ヴェノム F5」について語ったことがあった。我々はその目標を301mph(約484.4km/h)だと思っていたが、しかし、それは310.6856mph、つまり切りの良い500km/hのことだったのである。300mphを達成できたらあと11mph弱ほど上げるだけだが、実はここから1mphずつ上げるための厳しい戦いが始まる。

ヘネシー社はヴェノム F5の空気抵抗係数を公に0.33としている。この数値を、ある速度を達成するための馬力を算出するWallace Racingのサイトに用意されている計算機能に当てはめてみると、車両重量3,000ポンド(約1,360kg)、車両前面投影面積が20平方フィート(約1.86平方メートル)のクルマで500km/hの速度を出すためには、前方の空気を押し出すだけで1,216.51hp、転がり抵抗も計算に入れると1,355.29hpが必要となる。ヘネシー社の計算では、ヴェノム F5が300mphを出すには1,520hpが必要で、500km/hを達成するには、さらに数百馬力ほど上乗せしなければならないという。

だが、それは問題ではない。今年8月にペブルビーチで公開された7.6リッター・プッシュロッドV8ツインターボ・エンジンは、現時点で最高出力1,600hp/7,200rpmを達成していると発表されており、さらに引き上げることも可能だとヘネシー氏は語っていた。このエンジンは、2,000hpにも耐えられるように設計されているという話だった。

テキサス州に本拠を置くこの会社は、2019年よりヴェノム F5のプロトタイプでテストを開始する予定であり、その年の終わりまで高速走行検証テストを始めるという。まずは300mphの壁を越えることに集中し、「300の壁を越えたら、どこまでスピードを出せるかに挑戦する」とヘネシー氏は言う。実際に500km/hに挑むにはパワーを引き上げるだけでは無理だろう。エアロダイナミクスの修正が必要になるはずだ。市販される際には、300mphを達成した車両と同じスペックで、顧客に手渡されるという。

さらにヘネシーは、間もなく登場する2代目テスラ「ロードスター」とドラッグレースで互角に競うことも視野に入れているようだ。「ダッジが作った4,000ポンド(約1,814kg)の『デーモン』が0-60mph(約96.6km/h)を2.3秒で加速できるというのなら、我々はF5で1秒台後半、1.8~1.9秒というタイムを達成できるタイヤを見つけられる」と『Motoro Authority』の取材に自信を持って答えている。

ここでシェルビー・スーパーカーズ(SSC)「トゥアタラ」という最高出力1,750hpのエンジンを搭載したクルマの存在も忘れてはならない。同社のジェロルド・シェルビー氏は、トゥアタラが現実的に300mphを達成できる唯一のクルマだと公言している。ヘネシーの記録がどれほどになるにせよ、トゥアタラがそれを破るのではないかと我々は期待している。今後2年間、最高速度争いがますます熾烈に、そして面白くなることだけは確かだ。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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