フォードが接近音を出さない電動パトカーの必要性を主張
スピードを出して走行していてもほとんど音が出ない電気自動車(EV)は、「静かだが危険」という言葉に新たな意味を与えるかもしれない。米国運輸省(DOT)が、全てのEVとハイブリッド車に対し、19mph(約30km/h)以上で走行する場合、2020年からは何らかの接近音を発しなければならないという法案を提示したのも、その危険性による事故を防ぐためである。しかし、その法案に1つの例外が認められる可能性があることが分かった。

米国のテクノロジー情報サイト『The Verge』によるとフォードは遡ること2015年、この意見公募の期間が終了した直後に、「義務づけられる歩行者のための警報音を切る手段を、治安を目的として使用される特定の車両に装備する合法性に関して」連邦自動車安全基準(FMVSS)No.141に対し意見を提出したという。"治安を目的として使用される特定の車両"とは遠回しな言い方だが、おそらく警察車両のことだろう。

フォードが出した実際の意見は、公表されている法案の文章から編集されているが、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、公的書類でフォードからの意見へ返答していると述べている。最終的な法案がどうなろうと、フォードは同社の製品が「この法案の要件を満たす」だろうと『The Verge』に語っている。もしフォードの意見が認められた場合、警察用車両には歩行者のための警告音をオフにして静かな走行を可能にするスイッチが装備されることになると思われる。

パトカーには通常、特に警官が急行している際や追跡中に、他のドライバーに即座に彼らの存在を気付かせるため、様々な種類のライトやサイレンを装備していることはご存じの通り。それとは逆に、犯行現場に踏み込む際、それにまだ気づいていない犯罪者に忍び寄るような特定の状況下では、なるべく静かに行動できることが望まれるに違いない。

フォードの意見が認められ、EVやハイブリッドの無音パトカーを製造することが可能になれば、当然ながらゼネラルモーターズ(GM)やFCAも正当な権利としてこれに倣うだろう。


By JEREMY KORZENIEWSKI
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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