ピニンファリーナ、自社ブランド初となる新型ハイパーカー「PF0」をチラ見せ 0-100km/h加速2秒以下で価格は2億円以上!
イタリアのデザイン・コンサルティング会社で自動車製造も手掛けるピニンファリーナ社は、創業以来初となる社名を冠した「アウトモビリ・ピニンファリーナ」ブランドのクルマを発表するに至るまでに、じっくりと時間をかけていた。そのコードネーム「PF0」と呼ばれる電動ハイパーカーの姿が、一部とは言えはっきりと分かる画像が遂に公開された。同時に実車は2019年3月のジュネーブ・モーターショーで発表を予定していることも明らかになった。

0-100km/h加速が2秒以下、最高速度は400km/h以上、航続距離は500kmを超えるという一部のスペックは既に分かっている。だが、先日のモントレー・カー・ウィークでピニンファリーナは、ペブルビーチに見込み客を招いて内覧会を催し、そこでもう少し詳しい情報が明かされたと、米国の自動車メディア『Autoweek』が報じている

85%〜90%が完成しているというデザインを見た『Autoweek』の記者によれば、全体の姿はフェラーリ「488」にどことなく似ているが、エアスクープ、スプリッター、ベント、ウイングレット、バットレスの類いが一切ないシンプルなフォルムであったという。最初に公開されたスケッチ(下の画像)ではフロントの端から端まで伸びたLEDが特徴的だったが、それと対照的にリアは複雑な構造になっている。リア・ウイングは左右に分割されており、その後端にLEDテールライトとアクティブ・エアロのフラップが備わる。『Autoweek』の「バットレス無し」という情報は信頼できるが、以前のスケッチを見るとこの二分割されたリア・ウイングが、ボディのサイドから立ち上がり、バットレスに似た構造になっていた。


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『Autoweek』は「マクラーレン『720S』に似た跳ね上げ式ドアがルーフの一部まで開く」と報じている。これを開けると細いシルが見え、キャビンはドライバー中心のレイアウトやダッシュボードの形状など、既に公開されてるアートワーク(下の画像)に「かなり正確」な出来だという。コクピットに関して最も興味深い情報は、カスタマイズできるということだろう。顧客はドライバー側と助手席側で異なるカラーの組み合わせを選ぶことも出来ると『Autoweek』は報告している。


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4基の電動モーターは最高出力1,900hpと最大トルク2,300Nmを発生するという。この強大なパワーを全て有効なドライビング・ダイナミクスに変えるためにアドバイスを行っているのが、元F1ドライバーで現フォーミュラEドライバーのニック・ハイドフェルドだ。電動パワートレインは、マヒンドラ・レーシング・フォーミュラEチームの協力によって開発された。同チームは、2015年にピニンファリーナを買収したインドの複合企業マヒンドラ&マヒンドラが資金を提供している。このプロジェクトには他のテクニカル・パートナーも関わっており、クロアチアの電動ハイパーカー・メーカー、リマックも手を貸しているという話を耳にしたこともある。

このセグメント(現在の世界では、ハイパーカーは既に"セグメント"を形成している)で一般的な内燃エンジンに電気的なアシストを加えたハイブリッドではなく、純粋な電動パワートレインを選んだ理由を尋ねると、ピニンファリーナ・オートモーティブのミヒャエル・ ペルシュケCEOは「2050年にも価値のブランドにしたいなら、1890年から使われているドライブトレインは採用しないでしょう」と答えた。

PF0の市販モデルは、イタリア・カンビアーノにあるピニンファリーナの自社工場で150台が1台ずつ手作業によって生産され、そのうち50台を北米で販売しようと同社では計画している。価格は200万ドル(約2億2,300万円)ほどになる予定だ。3月のジュネーブ・モーターショーまでに、今後も情報が小出しにされることは間違いないだろう。来年には正式名称も発表される。ただし、オーナーの元にクルマが届くのは、2020年末以降になる見込みだ。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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