【ビデオ】フォードが実験! アダプティブ・クルーズ・コントロールは自然渋滞の発生を防ぐ効果を発揮するか?
フォードは、最も広大で最も現実に直結していると思われる検証プロジェクトのため、米国ヴァンダービルト大学と協力し、無駄なブレーキで生じる自然渋滞、いわゆる"ファントム・トラフィック・ジャム"は、既に多くの現行車に搭載されている技術、アダプティブ・クルーズ・コントロールを利用すれば大幅に緩和できるのではないかという疑問に挑んだ。

この実験には36人のドライバーが参加し、デトロイト郊外にあるフォードの長円形テストコースで行われた。ここで彼らは、通常の高速道路における運転をシミュレーションした。最初はセンサーやレーダーを使って前方車両と一定の距離を保つアダプティブ・クルーズ・コントロールを入れた状態で行い、次にこの機能をオフにして同じように走った。つまり、機械が自動的に速度を調整してくれる状態と、ドライバーが自分でブレーキやアクセルを操作しなければならない状態を比較したわけだ。

そしていずれの場合も、実際の交通の乱れを模倣するため、先行車両の速度を60mph(約96.6km/h)から40mph(約64.4km/h)に減速させた。アダプティブ・クルーズなしで行った際、各ドライバーは、前の車両よりも強くブレーキを踏み込みがちで、これが"ブレーキの波"を引き起こし、この流れのさらに下流に行けば行くほど悪化してノロノロ運転になる場合があった。次にアダプティブ・クルーズ・コントロールを使い、全ての車両を62mph(約100km/h)に設定して、同様の実験を繰り返し、先行車両を減速させたところ、このテクノロジーがブレーキを作動させるほぼ全てに状況において、人間のドライバーを上回る働きを見せた。ドライバーの3分の1だけがアダプティブ・クルーズ・コントロールを使用した場合も、全ての車両が同機能を使った時と似た結果を得られたという。

「この実験で得られた大きな成果は、全ての人が効率的な運転を行うために有益なデータとなるでしょう」と、フォードで「Co-Pilot360」の開発を監督したマイケル・ケーン氏はプレスリリースで語った。「前方の車両との車間距離を十分に取り、常に注意を払えば、交通の流れがより円滑になり、皆が時間通りに目的地に到着するための助けとなるのです」

この実験は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究のような過去に発表されてきた研究結果を、一層裏付けるものとなるだろう。MITの研究では、前のクルマにぴったりと張り付いて走る行為がファントム・トラフィック・ジャムの主犯であり、先行車両と後続車両の両方と一定の車間距離を保つことで、交通渋滞を未然に防げることを発見した。彼らは、以下の気の利いたGIF動画で、どのようにこれが機能するかを示して見せた。



アダプティブ・クルーズ・コントロールは、現在新車として販売されているモデルには一般的な機能となりつつあり、様々な運転支援安全機能とセットで搭載されていることが多い。2006年にこの機能を初めて採用したフォードによれば、今や米国で販売されている71%のモデルに設定されているという。さらに今年から同社が採用を進めているCo-Pilot360と呼ばれる先進安全システムには、歩行者検知機能付き自動緊急ブレーキ、ブラインド・スポット・インフォメーション・システム(死角監視・警告機能)、レーン・キーピング・アシスト(車線維持支援機能)、リア・バックアップ・カメラ、オート・ハイビーム・ヘッドライトが含まれている。2019年型フォード「エッジ」は、同社で初めてアダプティブ・クルーズと車線維持機能の組み合わせを搭載した。


By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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