アウディが間もなく発表する電動クロスオーバー「e-tron」の最高出力と最大トルクが明らかに!
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アウディは、間もなく発表予定の電動クロスオーバー「e-tron」について、また新たな情報を明らかにした。今回分かったことは、最も興味深いスペックの1つとも言えるパワーユニットに関するもので、e-tronの前後に1基ずつ搭載される電気モーターは、合計で最高出力265kW(360ps)と最大トルク561Nmを発生するという。

ただし、e-tronの最高出力は少々複雑なため、実はまだ続きがある。この360psと561Nmというのは基本数値であり、モーターは最大60秒間のみ、このピークパフォーマンスを維持することができる。そしてこのピークを過ぎれば、パワーは減少していく。限定的だが、実際の公道では60秒もの間、アクセル・ペダルを踏み続ける機会はそれほどないだろう。この60秒を迎えるよりもだいぶ前に速度は200km/hに達し、電子制御リミッターが作動することになる。

そしてe-tronは、実際には基本数値よりも大きなパワーを発揮することが可能だ。モードを「D」から「S」に切り替えてアクセル・ペダルを目一杯踏むと、ブースト・モードが起動し、8秒間だけだが最高出力300kW(408ps)、最大トルク664Nmを発揮させることができる。この状態では0-100km/hまで6秒以下で加速するという。

e-tronのライバルとなりそうなモデルと比較してみると、ジャガー「I-PACE」の最高出力400ps、最大トルク696Nmという数値は、e-tronのブースト・モードに近いものの、0-100km/h加速では4.8秒と、アウディより1秒くらい速い。搭載するリチウムイオン・バッテリーの容量はe-tronが95kWh、I-PACEは90kWhだが、航続距離ではe-tronの400kmに対し、I-PACEは480kmとこれを上回る。

もう1つのメジャーな競合車はテスラの「モデルX」だ。アウディやジャガーより小さな75kWhのバッテリーを積む「モデルX 75D」は0-100km/h加速5.2秒で、航続距離は417km。ただしテスラの航続距離は旧来のNEDC(新欧州ドライビングサイクル)に基づく数値なので、アウディやジャガーのWLTP(Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure:乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)ドライビングサイクルとは異なる可能性が高い。

この電動クロスオーバーの市場では、価格とデザインが最大の差別化要因となりそうだ。クーペ風のルーフラインを採用するジャガー I-PACEや、ファルコン・ウイング・ドアが特徴的なテスラ モデルXに対し、アウディ e-tronは最も保守的なスタイルだが、SUVとしての実用性には優れるだろう。価格は市場によって異なるが、例えば米国ではジャガー I-PACEが7万ドルを少し超える程度で、テスラモデルX 75Dは8万ドル弱。アウディはその間になると以前CEOが述べている。

アウディは米国で9月17日にe-tronを正式発表すると同時に受注を開始し、来年初めから納車が始まる予定だ。


By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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