テスラ「モデル3」のTrackモードは、単なる横滑り防止機能オフだけじゃない! むしろ積極的に走行特性を制御
テスラ「モデル3」2モーターAWDモデルには"Trackモード"が搭載されるイーロン・マスクCEOは語っています。TrackモードとはTrack、すなわちサーキットなどの専用コースでスポーティな走りを可能にするためのモードです。近年、市販車の多くには、コーナー旋回中のスタビリティを電子的に制御する機能が搭載されていることが多くなりました。しかし、マシンを自在に操ろうとする場合には、この安全機能が仇となって思い通りのマシンコントロールが出来ないことがままあります。そこでメーカー各社はスタビリティコントロール機能をオフにするスイッチをコンソールパネルのどこかに装備したりしています。

しかし、テスラのエンジニアによると、モデル3に搭載されるTrackモードは横滑り防止機能をオフにするなどという単純なものではなく、車の走行特性そのものに手を加えるより高度なものになるとのこと。

たとえば、2つあるモーターの駆動力でパワースライドを発生させる際に回生ブレーキを加えることで意図的にリフトオフ・オーバーステアを発生させたりできるのだとか。リフトオフ・オーバーステアとはその名のとおりで、後ろの片輪を浮き上がらせるようにしてオーバーステア状態に持ち込むこと。スナップオーバーステアとも呼ばれ、サーキットのみならずラリーにおけるコーナリングでもよく使われるテクニックです。

また、コンスタントに出力が必要となるサーキット走行に合わせて、パワートレインのクーリングオフアルゴリズムも調整、さらにマシンのコントロールを失うような非常に厳しい状況になった場合には、自動的にトラクションコントロールが効き、危険を回避するとのこと。つまり、Trackモードでは、ターンにおけるドリフトをしやすくする一方で、それが行き過ぎてコントロール不能には、なかなかならないような仕掛けになっていると考えられます。

Trackモードはモデル3用としてまずはリリースされる予定です。ただ、この機能はおそらく2代目EVスポーツカー「ロードスター」でこそ威力を発揮することになるかもしれません。


By Munenori Taniguchi

※こちらの記事は『Engadget 日本版』より許可を得て掲載したものです。

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