フォード、フォーカスの次世代プラットフォームをベースにしたユニボディの小型ピックアップを計画中か?
フォードがこの先、乗用車の生産を縮小してトラックとSUVに注力するなら、それらのラインアップを充実させることは当然だろう。しかし、ピックアップに関して言えば、今以上に一体何が出来るというのだろう。1つの可能性としては過去のクルマを復活させること、つまり乗用車をベースにしたピックアップだ。

米国の自動車雑誌『Automobile』によると、フォードはフォーカスの次世代プラットフォームをベースにしたコンパクト・ピックアップの製造を検討しているらしい。それは欧州とその他の地域向けに計画されているようだが、2022年には米国市場に投入される可能性があるという。

そのクルマは、2013年までブラジルで販売されていた「フィエスタ」ベースのサブコンパクト・ピックアップ「クーリエ」よりも大きいが、フォードの新型「レンジャー」よりは小さい、恐らくフォード・オーストラリアが生産していた「ファルコン・ユート」(画像)に似たサイズになりそうだ。ユニボディのクルマは製造コストがかかるため、記録的な勢いで売れているF-150」のような稼ぎ頭にはならないだろう。とはいえ、この小型トラックはGMやラム、トヨタには現在見られないモデルになる可能性がある。フルサイズ・ピックアップの価格が一般的な乗用車よりも高い市場においては、シボレー「コロラド」トヨタ「タコマ」のようなミッドサイズのトラックが手に入れやすく、売れ行きも好調となっているのだ。さらに小型で、より安価な選択肢が用意されたら、同じことが言えるだろう。

フォーカスのセダンやハッチバックを含む伝統的な乗用車を米国市場で廃止するフォードの計画の一環として、その代替としてフォーカスをベースにしたピックアップ・トラックが、スバル「クロストレック(日本名:XV)」に対抗するクロスオーバー「フォーカス・アクティブ」と共に同社のラインアップに並んでも驚くことではない。フォードは伝統的な乗用車の削減を発表した際、手頃な価格のクルマが選択肢に残されることを保証したからだ。

製造拠点はメキシコにあるフォードのクアウティトラン工場になる可能性が高いが、そうなれば、この小型トラックを米国で展開するには関税や北米自由貿易協定(NAFTA)がある程度影響してくるだろう。

クーリエという名称は米国人にはあまり記憶がないかもしれない。フォードは1970年代初め、この名称をマツダのピックアップ「Bシリーズ」に付けて、シボレー「ラヴ(LUV)」の競合モデルとして米国内で販売していた。前述の『Automobile』は、フォードにクーリエの名称は捨てることを提案している。それはデリバリートラックようにも聞こえるからだ。それより「ランチェロ」という別の懐かしい名称を復活させてはどうだろう。


By Greg Rasa
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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