希少なレースカーの公道仕様車、メルセデス・ベンツ「CLK GTR」がオークションに! 予想落札価格は5億円前後
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メルセデス・ベンツAMGが正式に結ばれる直前の1990年代後半、FIA(国際自動車連盟)は限定生産のロードカーをベースにしたレース用車両で競われる新たなトップ・カテゴリのレースとして、FIA GT選手権の創設を発表した。このシリーズにはBMW製エンジンを搭載するマクラーレンF1」をはじめ、ポルシェは「911 GT1」で参戦。メルセデス・ベンツもAMGと協力して「CLK GTR」と呼ばれるマシンを、わずか128日間で開発した。その公道仕様車として25台が販売されたうちのシャシーナンバー9番が、8月25日に米国モントレーで行われるRMサザビーズのオークションに出品される。予想落札価格は425万ドル(約4億7,500万円)から525万ドル(約5億8,600万円)とされている。


レース仕様のCLK GTRは、1997年の参戦初年度に11戦中6勝を挙げてチームとドライバーの両チャンピオンを獲得。翌1998年もシーズン途中で後継モデルの「CLK LM」が投入されるまで2勝し、2年連続のダブル・タイトル獲得に貢献した。ミドシップに搭載された自然吸気V12エンジンの排気量は、レース仕様では6.0リッターだが、公道仕様では6.9リッターに拡大され、最高出力612psを発生。6速シーケンシャル・トランスミッションを介して後輪に伝えられる。輪状のリア・ウイングを備え、あちこちにベントが開けられウイングレットが装着された低いボディは、見るからに凄みがある。フロント・ノーズはお馴染みのメルセデス・ベンツのオーナメントで飾られている。


CLK GTRの公道仕様車は25台が製造され、そのうち5台はオープントップのロードスターだった。今回のオークションに出品される個体はドイツのオーナーが最初に購入し、2005年に香港へ売られたという。それから12年間はプライベート・コレクションとして保管されていたが、現在のオーナーが譲り受けて米国へ持ち込んだ。その際に専門家による調べを受け、ボディ、エンジン、ドライブトレイン、さらにペイントも工場出荷時のオリジナルであることが分かったが、フロントのアンダーパネルは交換されている。オリジナルのカーボンファイバー製パネルは、輸送中に傷つくことを避けるため、取り外して大事に保管されているのだ。その時点で走行距離は1,439kmだったという。現在のオドメーターは1,440kmを示している。この車両は輸入規制法上では「展示またはショー用」として米国に輸入されたので、展示目的以外で公道を走行したり、レースに出場することはできない。

車体の他に、オリジナルのAMG純正ツールボックスやオーナーズ・マニュアル、保証書や記録簿、オリジナルのスペアキー、救急キット、オリジナルのエア・コンプレッサーとタンク、三角表示板、トルクレンチまで付属している。

なお、このメルセデス・ベンツ CLK GTRは、自動車オークション史上最高値を更新するかもしれない1962年製フェラーリ「250GTO」と同じオークションに出品される予定だ。


By REESE COUNTS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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