容疑者のクルマを追走する警察官が、運転しながらフロントガラス越しに発砲!
この衝撃映像で見られるものは、おそらく標準的な警察官の戦術ではないだろう。米国ラスベガスで勤務す警官が殺人の容疑者達をクルマで追う様子が、この警官のボディカメラで撮影されていた。追走中に銃の撃ち合いになり、警官が自分の乗るパトカーのフロントガラス越しに11発も銃撃するという信じられないような光景をカメラは捉えている。

この一か八かの決断はその場の勢いで下されているが、ウィリアム・ウマナ巡査は確かに複雑で危険な状況に対応していた。逃走するクルマを追い、一般のクルマの間を縫って走りつつ、無線で自分の位置や行動、容疑者たちの詳細を無線で伝えていたのだが、なんといっても彼はその時、銃撃されていたのだ。ここで警官は、自身や一般人が以下のようなリスクを伴う判断を下した。

・粉々になったフロントガラスが視界を奪う恐れ。
・飛び散ったガラスや跳ね返った弾丸で負傷する恐れ。
・傾斜のあるフロントガラス越しに撃った弾丸が激しく異なる弾道を描く可能性。
・弾丸が逸れる可能性は別にしても、クルマを追いながら発砲した時の射撃精度は低い。警官が実際の現場におけるストレスの多い状態で銃で命中させる確立は17%から40%との算出もある。しかも、その数値は、両足でその場に立った状態で撃った時の数字だ。
・容疑者の車両が停止した時、この警官は容疑者の銃撃に応戦するため弾倉を交換しなければならず、一時的に空の武器を持つ状態だった。
・動いているクルマから発砲している時に、相手の銃撃から身を隠すこと、そして市民の安全を確保することは恐らく不可能だ。

もちろん、容疑者たちによる発砲は、確実に一般市民を危険に晒すものだった。これには疑いの余地はない。警官はラスベガスのダウンタウンにおけるカーチェイスの間に、この2人の男から30発を超える発砲があったと語っている。

「あの映像を見たら、警察官たちがどのような事態に対応していたか、明確に分かるでしょう」と、保安官代理のティム・ケリー氏は、地元TV局のKSNVに語った。「私の意見ですが、彼らは我々が警察官というものに期待するだけの勇気と勇姿を見せてくれました」。

この事件は7月11日の午前、洗車場での発砲から始まった。この時に撃たれた被害者は、残念ながら後に病院で亡くなった。その数時間後、ウマナ巡査は容疑者の物と特徴が一致するSUVを発見し、追跡を開始。最終的にSUVは、小学校の壁の所で止まった。容疑者が夏期講習中の子供たちのいる学校に逃げようとしたため、警官は2人の容疑者に向けて発砲。1人は死亡し、もう1人は負傷した。この2人の男は長い犯罪記録を持つ重罪犯と後に判断された。

ケリー氏によれば、警察では警官や市民が危険に直面した場合、走行中の車両からの発砲を許可しているが、警察官たちは特にそんな状況のための訓練は受けていないという。「警官がそんな状況に遭う確率は1000分の1に過ぎず、それを予期することは難しい」とケリー氏は言う。

市民の危険に対しては「道路には多くの市民がいて、歩行者もいます。今回、その場に居合わせた市民が無事だったことは、奇跡的に運が良かったと言うべきでしょう」とケリー氏は語った。

今回の警官の行動については議論もあるだろう。ただ1つ、確実に思うのは、自分がそんな決断を下さなければならない立場になくてよかった、ということだ。




By GREG RASA
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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