トヨタ、「カローラ スポーツ」に6速マニュアル・トランスミッションを追加設定 エンジンの回転数合わせはコンピューターにお任せ
Related Gallery:Toyota Corolla Sport 6MT

トヨタは6月26日に発売した「カローラ スポーツ」に、公約通り6速マニュアル・トランスミッション(MT)搭載車を追加設定し、8月2日より販売開始しました。

トヨタによれば、この6速MTはカローラ スポーツが提供する「クルマ本来の楽しさ」のひとつとして、より一層「操る楽しさ」を体感してもらうために設定されたものだそうです。

とはいえ、今のような時代にトヨタが新たに設定するだけあって、昔ながらのマニュアルとはひと味違うようです。最新型カローラのマニュアル・ギアボックスは「インテリジェントマニュアルトランスミッション(iMT)」と呼ばれ、もちろんクラッチ・ペダルは自分の左足で操作、つまり切ったりつないだりしますが、MTの操作に慣れない人がギクシャクしてしまうもう1つの原因ともいえるエンジンの回転数合わせはコンピューターがやってくれます。発進の時にはエンストしないように最適なエンジン回転数をキープし、シフトアップ時にはクラッチを切っている間にエンジンの回転数が落ちすぎないように制御。そしてシフトダウン時にはクラッチをつないだときエンジンブレーキが掛かってがくんと減速しないようにエンジンの回転数を上げてくれます。もう左足でクラッチを切ってシフトレバーを動かしながら右足でアクセルペダルを煽って回転を合わせるテクニックは必要ありません。コーナーの進入時には右足はブレーキ・ペダルに専念できます。


いや、そんな機能は必要ないよと思う方は、ドライブモードセレクトを切り替えればiMT制御はオフにできます。ただし発進時のアシスト機能は全てのドライブモードで作動するので、たまに友達のMT車を運転させてもらったらいつの間にかクラッチミートが下手になっていて恥をかいた、ということにならないとは限りません。MT初心者なら、同乗される方がいる時は不快な思いをさせないためにコンピューターのお世話になって、1人で乗る時は回転合わせも自分で練習するという使い分けもできます。「操る楽しさ」を存分に楽しみたいなら、その一部をコンピューター任せにしてしまうのは勿体ないとも言えるでしょう。ショックを発生させずにシフトすることを心掛け、それが思い通りにできただけでもちょっとした悦びは感じられるものです。自己満足と言われるかもしれませんが、プロのスポーツ選手でない人にとって趣味としてのスポーツの楽しさとは、そんな悦びの積み重ねではないでしょうか。さあ、貴方も通勤途中に1つ楽しみが増えると思って、今まで運転中に退屈していた左足にクラッチ・ペダルを踏ませてみませんか?(もっとも、このクルマが"スポーツ"を名乗るのは日本だけで、米国では単に「カローラ ハッチバック」と呼ばれ、欧州では「オーリス」の名前を引き継いでいます)


カローラ スポーツのiMTは、最高出力116ps/5,200-5,600rpmと最大トルク185Nm/1,500-4,000rpmを発生する1.2リッター直列4気筒ターボ・エンジンとの組み合わせで前輪駆動のみとなります。価格は最も安価な「G"X"」グレードなら210万6,000円から。2ペダルのCVTより3万2,400円ほど安い設定です。燃費はJC08モードではCVTの19.6km/Lに対し16.4km/Lと大きく差を付けられますが、新しく採用された国際的な試験法であるWLTCモードなら16.4km/L対15.8km/Lと、その差がぐんと縮まります。本革巻きのシフトノブも嬉しい装備(ただし、前述の「G"X"」グレードの場合のみ、本革巻きシフトノブは本革巻き3本スポークステアリングホイール、ステアリングヒーターと一緒に2万8,080円のセットオプションになります)。MTに慣れていても6速は初めてという方は、バックしようとして6速に入れないように、それだけ注意してください(筆者はやったことがあります)。もっとも、MT車の場合はシフトを入れ間違えてもクラッチがつながり始めた時にすぐ気付くので、AT車で頻発している事故のような事態にはなりにくいのもメリットと言えるかもしれません。


■関連リンク
トヨタ 公式サイト:カローラ スポーツ
https://toyota.jp/corollasport/

Related Gallery:Toyota Corolla Sport 6MT


■関連動画


■関連記事
トヨタから12代目となる新型「カローラ」が登場! まずは5ドア・ハッチバックの「カローラ スポーツ」から

【NYオートショー2018】新型トヨタ「カローラ ハッチバック」に関して知っておきたいこと ハッチゲートは樹脂製でエキゾーストチップはフェイク!?

レッドのレーシーなラインがポイント!! トヨタ「カローラスポーツ」用カスタマイズパーツがTRDから登場!!