ドイツの銀行が、投資先としてクラシックカーを推奨 旧いポルシェ「911」の価値は13年間で8倍に!
将来、ドイツの路上でポルシェのクラシックカーを目にすることが少なくなる可能性が高い。路上から「911」をなくせという法律ができたわけではない。近頃は旧い911の価値が高騰しており、数千万円の値が付くクラシック・ポルシェを街中で乗り回して危険にさらすよりも、ガレージや倉庫に隠し持っていてさらに値上がりするのを待つオーナーが増えそうだからだ。

金融情報サービス『Bloomberg』によると、ドイツの銀行は現在、投資家にクラシックなドイツ車の購入を勧めているという。Suedwestbank AGのイェンス・ベルナー氏は「流動資産で100万ユーロ(約1憶3,000万円)以上を持つ顧客にとって、クラシックカーは収益および価値の安定という観点から、彼らの資産運用への魅力的な追加物になり得ます」と『Bloomberg』に語っている。

そして、それを証明する具体的な数字がある。ドイツにおけるポルシェ、アウディBMW、そしてメルセデス・ベンツのクラシックカーの価格を追った「Suedwestbank's OTX Classic Car Index」は、2005年初頭から2018年初頭の間にかけて、4倍に上昇しているのだ。その間におけるドイツの主要株価指数「DAX」の上昇率が204%であることを考えると、ドイツ製クラシックカーが魅力的な投資の対象と思われるのも無理はないだろう。特にクラシックなポルシェ 911の評価は正気とは思えないほどで、その13年の間になんと683%増、8倍近く価値が上昇したと言われている。数年前まで200万円台で買えた1970〜80年代の911は、今や多くの人にとって手が届かない価格になっている。

ただし、注意が必要だ。クラシックカーを投資として購入するなら、そのクルマの価値を裏付ける経歴がなくてはならない。できるだけオリジナルに近い状態のクルマが投資の対象としては好ましい。自動車メーカーのクラシック部門や査定の専門家が、特別なクルマの経歴や状態を調べて証明書を発行している。また、前述のベルナー氏は、クラシックカーに投資しようとしているなら、さらに10万ユーロ(約1,300万円)以上の価値があるクルマだけを検討するべきだとアドバイスする。この価値を下回ると、いかなる収益も、妥当な保険、安全な保管、必要とされるメンテナンス、税金、そして専門家による査定などの間接費により相殺される可能性があるためだ。

我々のような自動車マニアなら、レストア・ベースの安価なクルマを大喜びで購入するのも、よく考えてからにしたい。修復するためのコストは膨れ上がるものだし、手抜きの仕事は専門家によって見抜かれる。よってほとんど収益が出ずに結末を迎える可能性が高いからだ。クルマを投資の対象とするのであれば、掘り出し物に期待してはならない。手に入れやすいが価値の低いクルマに手を出すよりも、価値が保証されている名車から始めた方が、結局は利益を生むだろう。我々にとって難しい問題は、もしそんなクルマを所有できたとしても、乗り回すのを控えなければならないということだ。気軽に乗れるクルマをもう1台、購入する資金が必要になる。


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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