フェラーリ「ディーノ」のプロトタイプが、ペブル・ビーチのオークションに登場! 繊細なボディ・ワークとエンジンの向きに注目
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今月24日と25日に米国カリフォルニア州ペブルビーチで行われるオークションで、デューセンバーグのクルマが1,000万ドル(約11億円)を超える高額で落札されるだろうとお伝えしたが、この由緒あるイベントのオークションには他にも歴史的価値のある名車が出品される。それがこの1966年製フェラーリ「ディーノ ベルリネッタGT」だ。後に量産された「ディーノ 206 GT」につながる2台目のプロトタイプとされるこのクルマが、"先立つもの"さえ用意すれば貴方の物になるかもしれない。

一見すると量産型のディーノに酷似しているものの、注意深く見れば実は相違点がたくさんあることに気付くだろう。量産モデルではフロント・グリルの上にあるウインカーが、このプロトタイプはバンパーの下に配置されている。丸型のテールライトも量産されたディーノは左右に2つずつだが、このプロトタイプでは長方形のクロームの上に3つの円形レンズが並んでいる。最大の違いは、2.0リッターV型6気筒エンジンがミドシップに縦置きされていることだろう。だから我々の見慣れたディーノよりも全長が長く感じられる。量産化に向け最終的なデザインが決定する前に、エンツォ・フェラーリの要望によってエンジンは横置きに改められたという。ボディはテールエンドに向かって窄まっており、量産モデルではボディ後端に一体化されているダックテール形状のスポイラーが、このプロトイタイプにはない。細部に見られる他の相違点は、サイドストレイクの上に装着されたクロームのバーや、大型のシングル・ワイパーなど。これらのディテールの違いによって、このプロトタイプは量産型よりむしろゴージャスに見える。


フェラーリの歴史の中でも非常に貴重なこのクルマには、200万~300万ドル(約2億2,200万円~3億3,300万円)の値が付くと、ペブルビーチの公式オークションハウスであるグッディング&カンパニー社は予想する。当然ながら高額で、「ラ フェラーリ」発売時の価格の約2倍に相当する。だが、このクルマはまさに世界に1台しかないばかりか、フェラーリがV6ミドシップのロードカーを初めて世に送り出すという歴史に重要な役割を果たした個体だ。それだけの価値はあるだろう。納得していただける方で手持ちの資金に余裕があるなら、今年のモンタレー・カー・ウィークにはグッディング&カンパニーのオークションに是非足を運んでいただきたい。


By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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