BMWの「M」モデル、2030年までに全車が電動化 「問題はタイミング」とヴァン・ミールCEOが発言
BMWのM部門でCEOを務めるフランク・ヴァン・ミール氏は今年初め、将来的には電動化されたモデルがBMW Mから登場すると明言した。BMWは2025年までに生産する車両の40%を電気自動車もしくはハイブリッドにする計画を立てており、Mモデルもこれに沿う形になるからだ。そしてオーストラリアの自動車メディア『Car Advice』によると、ヴァン・ミール氏は先日スペインで行われた試乗会でオーストラリアのジャーナリストと会談する中で、「2020年代の終わりまでに全てのMモデルが電動化されることは間違いない」と語ったという。

ヴァン・ミール氏はMの電動化が「一歩一歩近づいている」と述べ、問題は適切なタイミングでそれを投入することだと強調したという。電動化の技術は日に日に進歩しているため、もしその採用が早すぎたら、Mとして満足のいかないクルマになってしまう懸念があるからだ。

「現代の電気自動車用コンポーネントを見てください。それらはまだ非常に重い。我々のようなモータースポーツ企業にとって、全体の車両重量とパワー・ウェイト・レシオこそが重要なのです」とヴァン・ミール氏は語る。電動化技術が十分に成熟するまで、M部門ではその採用を急がないというわけだ。だが、そのベースとなるBMWの車両が、今後は電動化を前提としたプラットフォームに移行する。そこで採用されるハイブリッド技術の恩恵を受ける機会もやがて訪れることになる。

ヴァン・ミール氏はまた、電動化されてもMモデルは今までと変わらず、Mらしい走りができなくてはならないと語っている。M部門ではこれまで、直列4気筒から直列6気筒、V型8気筒、V型10気筒、そして高回転型の自然吸気から効率に優れたツインターボと、そのモデルや時代に合わせて様々なエンジンの型式を採用してきた。次はそれが電動化やハイブリッドになるということだが、例えハイブリッド化されても「M3」は顧客が運転して「これはM3だ」と感じられなければならないとヴァン・ミール氏は言う。そのためには電動化することでいかにフィールを損なうことなくパフォーマンスを向上させるかだが、その鍵となるのはヴァン・ミール氏が言うように「根本的な目標は、電動化技術のコンポーネントではなく、むしろ思想を追求すること」なのかもしれない。


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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