実用性の高さで愛された、1989年型ホンダ「シビック シャトル」を廃車置場で発見
Related Gallery:Junked 1989 Honda Civic Wagovan

シビック」は1980年代後半、その市場における王者であった。米国ホンダのショールームから1台残らず飛ぶように売れ(概して、メーカー希望小売価格よりもはるかに高い値段が付けられていた)、一部の幹部たちが品薄状態のディーラーからお金を巻き上げて私腹を肥やしていたほどだった。4代目シビック(通称:グランド シビック)に合わせて登場した2代目「シビック ワゴン」(日本名:シビック シャトル)は、ハッチバックやセダンほど売れなかった(さらに言えば、2人乗りの「CR-X」よりも売れなかった)が、オーナーたちはこのクルマを愛し、20年くらいの長い間、路上を元気に走っていたものだった。写真のクルマもその1台で、新車から28年が経ち、北カリフォルニアの廃車置場に辿り着いた。


この個体は、もうすぐ20万マイル(約32万2,000km)の大台に到達する寸前だったらしい。カリフォルニアの厳しい排ガス検査に通らなかったのだろうか? それとも駐車違反の切符を何度も切られたオーナーが引き取ることを諦めたのだろうか? いや、1980年代のホンダ製エンジンの弱点(ヘッドガスケット)が破損してしまったのかもしれない。


わりと最近になってから廃車置場にやって来る1980年代の日本製ワゴンやバンの多くは4輪駆動だ。そのほとんどが修理をしたり駐車違反の反則金を支払う価値があったからだろう。しかし、10年くらい前に破棄されたシビックのワゴンは、この個体と同じく前輪駆動が多かった。


2018年の基準から見れば、このクルマに搭載された最高出力92hpを発生する排気量1,493cc直列4気筒「D15B2」型エンジンは、我慢できないほど非力だと考えられるかもしれない。しかし、1989年型シビック ワゴンの車両重量はフェザー級の2,130ポンド(約966kg)と、2018年型ホンダ「フィット」より500ポンド(約227kg)も軽い。この時代、これらのクルマは十分に元気がよいと考えられていたのだ。


かつて革新的だったCVCCシステムも、1989年にはほとんど姿を見かけなくなった。電子制御式の燃料噴射装置が採用されたことにより、ホンダ車のボンネット下に貼られた図は恐ろしく複雑なものから、実にシンプルなものに変わった。


キラキラのグリッターが撒き散らされたことで、このクルマはダメになったのかもしれない。今すぐにラメを禁止しよう


初代シビック ワゴンのTVコマーシャルでは、蚊の多いあの土地で、実用性の高さを自慢していた。


By MURILEE MARTIN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Related Gallery:Junked 1989 Honda Civic Wagovan



■関連記事
【ビデオ】オンボロの89年式「シビック シャトル」が、アイスランドを激走の果てに...!

ホンダ、10代目となる新型「シビック」を発表 日本市場には国内製セダンと英国製ハッチバックを導入

4輪操舵システムを備えた1991年型ホンダ「プレリュード Si」を廃車置場で発見

■関連動画