これは、ブガッティ「ヴェイロン」のフード下や、リアのカーボンファイバー製エンジン・カバー・パネル、シャシーの裏側を目にすることができるだけでなく、このクルマを単にオイル交換することがどれほど複雑かを示す映像だ。米国の高級車レンタル会社、Royalty Exotic Cars社のお陰で貴重な作業を見ることができたが、同社のヒューストン・クロスタCEOが所有するこの「ヴェイロン マンソリー ヴィヴィーレ」のオイル交換に掛かる費用は、2万1,000ドル(約234万円)にもなるという。ジフィー・ルーブ(米国の自動車メインテナンス・サービス会社)が聞いたら卒倒しそうだ。

どれほど複雑なのかは、この映像をご覧になれば分かるだろう。尺は20分もあるが、これでも退屈な待つだけのシーンや分解するシーンは編集でカットしてある。クロスタ氏の推測では、ヴェイロンには約1万本ものボルトが使われており、その多くを外さなければならないという。

ヴェイロンのオイルを交換するには、まずジャッキを車両の下に入れて、車高の低いボディをこのショップのリフトに載せるのに十分な高さまで持ち上げる必要がある。次に両側のホイールを外して、リア・フェンダー、カーボンファイバー製パネル、カーボンファイバー製インナーフェンダー、給油口のカバーなどを次から次へと外さなければならない。

また、現代の一般的なクルマのドレンプラグは1つか2つだが、ヴェイロンには16個もある。このメカニック達は8.6リッターW型16気筒クワッドターボ・エンジンから16.5クォート(約15.6L)ものオイルを何とか排出してみせた。

そんなに費用が掛かるなら自分でやったらいいって? 作業を担当したメカニックは、ヴェイロンのオイル交換の難易度について、「10段階なら20に相当する」と表現している。ただしそれは、リア・パネルを外すまでの最初の1時間ほどだ。そこから難易度は6まで下がる。「全てを外してみれば、このクルマのいくつかの部分は非常にシンプルにできていてとても簡単だ」とクロスタ氏は語る。「でも、そこまでの過程で1〜2日ほど掛かるよ」。

興味深いことに、Royalty Exotic Cars社はこのヴェイロン マンソリー ヴィヴィーレを、オイル交換代とほぼ同じ額の1日2万ドル(約223万円)で貸し出している




By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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