空飛ぶクルマTerrafugia、2019年の市販開始を発表。吉利の買収で開発体制が安定
折りたたみ翼式空飛ぶクルマの開発を続けるTerrafugiaが、2019年にも市販モデルの販売を開始すると発表しました。2006年から続く開発では、もともと2011年の出荷を目指していたものの、のちに2013年へと修正。その後さらに延期を重ねて、2017年にはTerrafugiaが中国浙江吉利グループ(浙江吉利控股集団)に買収される流れとなりました。

しかしこの買収が資金の確保と開発人員の3倍増という体制の充実化をもたらしたことにより開発が加速。買収された時点で目標に掲げた「2019年の市販開始」が現実のものになりそうです。

「Transition」と称する最新の開発機体は、従来からいくつかの仕様変更を受けています。たとえば動力はガソリンエンジンとLiFePO4(リチウム鉄リン酸塩)バッテリーを使うモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド式となり、スロットルには加速重視モードがオプション追加されました。

安全面では航空電子工学のDynonが開発に協力し、BRSの航空機パラシュートシステムが提供されることになったほか、車内(機内?)の座席が改善され、操縦用のUIも美しくかつ直感的に改められました。またシートベルトやエアバッグの安全性が向上し、荷室も拡大するなど多方面に渡る改善が加えられました。

記事執筆時点では、まだTerrafugia Transitionの本体価格などは謎として残されたままです。それでも、吉利による買収はなかなか前進ままならなかったTerrafugiaの開発ペースを大きく早めたようにも思えます。

最近は空飛ぶクルマと呼ばれるジャンルにもマルチコプター式のものが増える傾向にあり、製品化が相次げば、もちろん便利になるはずではあるものの、いずれは空の交通事故などが起こらないかも心配です。Transitionが予定通り発売されるならば、まずその前段階でどれぐらいの予約が入るのかに注目したいところです。


By Munenori Taniguchi

※こちらの記事は『Engadget 日本版』より許可を得て掲載したものです。