レクサス、高性能ブランド「F」にハイブリッドの採用を検討中
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欧州の高性能車ブランドが、小排気量エンジンとハイブリッドの組み合わせ(メルセデスAMG)や、完全電気自動車(ポールスター)など様々な方法を採る中で、レクサスのパフォーマンス・ブランド「F」は自然吸気8気筒エンジンに拘り続けている。「IS F」「RC F」そして「GS F」には全て同じ5.0リッターV型8気筒エンジンが搭載されているが、これは遡ること2007年に登場したIS F以来の同ブランドの特徴だ。しかし、レクサスのインターナショナル・プレジデントを務める澤良宏氏が初めて訪れたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで語ったところによると、状況は変わりつつあるようだ。英国の自動車情報メディア『Auto Express』のインタビューに対し、同氏は高性能車の顧客が内燃エンジンのフィールとサウンドを求めていることは知りつつも「感動を与えるためには、我々は1つのソリューションにこだわることはできません」と語っている。

これは近い将来、ハイブリッドの採用が現実になることを暗喩しているようにも聞こえる。今年4月、レクサスで「LS」の開発担当チーフエンジニアを務める旭利夫氏は「プラグイン・ハイブリッド、完全な電動、そして水素燃料電池という3種のパワートレイン全てを検討中」と語っており、レクサスがパワフルなハイブリッド・システムを開発中であることはもはや周知の事実だ。だが、澤氏は「強力なエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドを搭載する純粋な F GTカー」という予想外のアイディアを口にした。この澤氏の"純粋な F GTカー"という発言が、噂されている「LC F」なのか、それともLC Fと並ぶあるいは上に位置する別のモデルを意味するのかは分からない。レクサスによる商標登録や多くの噂は、LC Fに最高出力600馬力を超える4.0リッターV型8気筒ツインターボ・エンジンが搭載されることを示唆している。あるいは、トヨタのLMP1マシンのハイブリッド・パワートレインをベースに公道仕様車を作り出す待望のGAZOO Racing製スーパーカーで何か計画している可能性もある。

Fブランドで検討中の電動モデルについては「我々独自のやり方を考え、次の時代へつながる道を見つける」と澤氏は語る。今年後半に発売される新型コンパクト・クロスオーバー「UX」は、そのパワートレインの1つとして、リアアクスルに電気モーターを搭載したハイブリッドが設定されるだろう。「我々は電気自動車を発表する予定です」と澤氏は語っているが、「愛される製品であること」と「高級感があること」はどちらもレクサスの製品に必須であるという。その前者の形容詞を考えれば、Fブランドが今すぐに電動化の方向に進むとは思えない。今まで耳にした噂の中で、唯一その候補として納得できるものは、次期型「CT」だけである。

現行型CTの顧客は、70〜75%が初めてレクサスのクルマを購入した人であるという。しかも澤氏によれば、CTはマイナーチェンジで「スピンドルグリル」を採用してから売れ行きが伸びたそうだ。好き嫌いが分かれるこの顔が、廃止されることは期待できそうもない。「潜在顧客の一部の人々がこれをお気に召さないことは我々も分かっています」と澤氏は言う。「しかし、それ以上に多くの方々が新しいお客様として我々のブランドのクルマを購入してくださっています」。


By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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