【噂】上海汽車の傘下となったMG、再びオープン・スポーツカーの開発を計画中
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皆さんは、MGを覚えているだろうか。20世紀を象徴するロードスターを何台も世に送り出し、約30年前に登場した初代マツダMX-5 ミアータ(日本名:ロードスター)」にインスピレーションを与えた英国の自動車メーカーだ。そのMGは現在、中国の上海汽車集団(SAIC)傘下のブランドとなっているのだが、再びロードスター市場への復帰を計画しているという。

ミアータは、数あるロードスターの中でもとりわけ1960年代のMG「MGB」に影響を受けた。4気筒エンジンを搭載するMGBは1980年まで生産され、1990年代のごく短期間だけ「MG RV8」として復活。歴史あるMGBの車体を改良して使ったが、エンジンはV型8気筒が積まれた。その後、MGはミアータの競合モデルとしてミッドエンジンの「MG F」、その後継モデルの「TF」というロードスターを製造していたが、2011年に生産を終えている。

そして先日、SAICのデザイン部門を率いる邵景峰(Shao Jingfeng)氏は、MGが再びロードスターの開発に乗り出すとオーストラリアの自動車メディア『Drive』に語った。だが、新型ロードスターは同ブランドがこれまでに生み出したクルマとはまったく異なる全輪駆動(AWD)の電気自動車になる予定だという。

邵氏は、「そう、我々は(MX-5 ミアータのライバルを)作るつもりです。『MGB』やその先代の『MGA』と同じタイプのクルマです」と1950年代の美しいロードスターにも言及した。同氏によると、プラットフォームは新規に開発し、モータースポーツ向け派生モデルの生産も視野に入れているという。

フォルクスワーゲンで13年間デザイナーを務めた邵氏は、MGを同ブランドが誇るスポーツカー・ヒストリーに再び繋げたいと考えている。MGがスポーツカーの生産を中止してから既に長い空白が生じているが、SUVではMG本来の魅力を将来の顧客に伝えられないと邵氏は語る。「だからこそ我々は原点に立ち返る必要があるのです」と言い、MGの広報担当者も"MGの本質"であるスポーツカー・メーカーとしての伝統を守り続けることを望んでいると『Drive』の取材に答えている。

MGの新型ロードスター計画は遠い未来の話ではない。2017年4月の上海モーターショーではグランツアラーの「E-モーション」コンセプト(画像)が公開されている。きっとエキサイティングな計画が具体的に動いているに違いない。


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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