【長期テスト車】マイナーチェンジした2018年型フォード「マスタング GT」の印象を、Autoblog編集部員たちが語る!
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米国版Autoblogの編集部に長期テスト車として2018年型フォード「マスタング」が加わった。編集部員の人気も高く、僅か数日で走行距離は数千マイルに伸びている。通常の長期テスト車とは違って、フォードは我々にオプションを自由に選ばせてくれた。その結果、車両価格は51,570ドル(約570万円)と決して安くはなくなったが、これには豊富な装備が含まれていることをあらかじめお伝えしておきたい。

それでは長期リポートの1回目として、まずは編集部員たちによる2018年モデルとしてマイナーチェンジを受けたマスタングの印象をご紹介しよう。

Reese Counts 共同編集者
このクルマが6速マニュアル・トランスミッション仕様なら良かったのにとつくづく思う。ステアリングを握る度に考えるのは、これが3ペダルを備えたマスタングならどんなに素晴らしいだろうということだけだ。誤解しないで欲しいのだが、新たに搭載された10速オートマチック・トランスミッションは素晴らしい出来映えだ。0-60mh(約96.6km/h)加速も、まるでデュアルクラッチ式のようにシフトアップが素早いお陰でマニュアルよりも速いのだ。だが、マニュアルのように直結したフィーリングには乏しい。他の面に関しては全てが気に入っているので、それだけが残念だ。

5.0リッターV8エンジンも素晴らしい。"ハクトウワシと言論の自由"の国が誇るポニーカーは460hpというパワーを発生するが、笑ってしまうほど速いペースでガソリンを飲み干す。もちろん、2.3リッター直列4気筒ターボの「エコブースト」エンジンを選べばもっとずっと低燃費だが、レッドラインまで回す楽しさは決して感じられない。やはりマスタングとは、V8エンジンのために作られたクルマだ。世界販売実績のデータを見れば、全世界が私に賛同することが分かるだろう。V8エンジンを搭載する「GT」は、マスタングで最も人気が高い仕様なのだ。これ以上、嬉しいことはない。

私はこのスタイリングの大ファンでもある。リフレッシュされた2018年型には当初、それほど夢中になれなかったが、段々気持ちが高まってきた。シャープでありながら、歴史を受け継ぐ箇所も幾つかあり、なおかつ懐古調にはなっていない。「カマロ」よりずっと魅力的に見える。特にリフレッシュされた2019年モデルのカマロを見ると、シボレーは一体、何を考えていたのだろうかと思わずにいられない。



Amr Sayor アソシエイト・プロデューサー
子供の頃の夢が叶った。V8エンジンを積むオレンジ色のマスタング GTを運転すると、1967年型マスタングに初めて出会った10歳の自分を思い出す。シートは極めて快適で、まるでスポーティに仕立てられたコンパクト・クロスオーバー車に乗っているかのような安心感を覚えた。ハンドリングの反応も良かったが、ウッドワード・アベニューを走らせていた時には「MagneRide」(マグネティックライドコントロール)サスペンションを介し、軽い衝撃を何度か感じた。何より私が最も魅了されたのは、州間高速道路75号線に進入する際の0-70mph(約113km/h)加速だ。全てのパワーをコントロールするこの感覚は、なぜ人々がマッスルカーを愛するのかという理由を説明してくれる。その中でもマスタングは特別だ。


Joel Stocksdale 共同編集者
ここ2週間ほどの間、私はマスタングと共に長い時間を過ごした。鮮やかなオレンジ色のATモデルと白いMTモデルの車内でだ。まずは私もReeseと同意見で、オレンジのマスタングもマニュアル・トランスミッションだったらよかったのにと思っているが、その理由は少し異なる。10速ATは、市街地では超スムーズでギアの選択も賢いのだが、よりスポーティーな走りが求められる状況になるといささかまごつくように感じるのだ。パドルを使ってシフトダウンしようとしても何度かやり直さなければならない時があったり、シフトしたいと思ったタイミングよりも少し長く待たされる。マニュアルでシフトする際にはもう少し歯切れの良い感触も欲しい。オートマチックの方がマニュアルよりも速いことは確かだが、楽しさという点では劣る。

長期テスト車のオレンジ色のマスタングで、私が非常に嬉しく思うのはMagneRideサスペンションを装備していることだ。一般的なサスペンションを持つ白いマスタングの方が、路面の凹凸を乗り越えた際に跳ねるし、動きが落ち着かないことに気づいた。、オレンジのマスタングは「ノーマル」モードにすると、荒れた路面でも穏やかに滑るように走り、不快な振動も抑えられていた。とはいえ、路面が荒れたコーナーでは白いマスタングほど安定性が感じられなかったので、モードを切り替える必要があった。そんなちょっとした手間が掛かるにせよ、マスタングに日常的に乗るのであれば、磁性流体を用いたこのサスペンションは必須アイテムだ。

コーナリングに関して言えば、私は複雑な感情を抱いている。マスタングはシャシーもステアリングもドライバーの意思が伝わりやすく状況が感知しやすい。これは素晴らしいことであり、思い切って走らせることが可能になる。だが、そんな思い切った走りを妨げると私が気になったのが、重量を感じるノーズだ。クルマの向きを変えるのが思った以上に大変で、曲げようと思っても曲がりたがらない性癖がある。これは明らかに、スポーツカーというよりもマッスルカーだと感じさせる。とはいえ、それが好みだと言う人も恐らく大勢いるだろう。

最後を肯定的な意見で締めくくると、私は新しいマスタングのルックスをとても気に入っている。実は従来型のカタチが大好きだったので、最初は懐疑的だった。角張ったフロント・フェイシアのラインが、そぐわないように感じられたのだ。しかし今ではすっかり意見が変わってしまった。オレンジ・フューリーのボディと黒いホイールというカラーリングの組み合わせは素晴らしいコンビネーションだ。


2018年型フォード マスタング GT
エンジン:5.0リッターV型8気筒
最高出力:460hp
最大トルク:569Nm
トランスミッション:10速オートマチック
エンジン搭載位置:前
駆動方式:後輪駆動
車両重量:約1,680kg
座席数:2+2
荷室容量:382リットル
燃費:市街地 約6.8km/L、高速道路 約10.6km/L
車両価格:3万9,995ドル(約442万円)
試乗車価格:5万1,570ドル(約570万円)


By AUTOBLOG STAFF
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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